ヘナ染めで色の変化をつける方法。【根元と毛先を塗り分ける】

どうもこんにちは、吹田市千里山で『ヘナが得意な美容室マイフ』をやっています小牧健太です。

今日は既にヘナ歴の長いお客様にご提案している施術方法の1つで、

根元と毛先を塗り分けて色の変化をつける方法

をご紹介していきます。

 

今回のブログは、いつもハーバルブラウン(※ヘナ:インディゴを混ぜたもので以下ブラウンと記します)で全体を染めている人が対象で、

いつもより少し明るい印象にできないかな?

毛先のツヤや触り心地、質感を向上させたいな…

という人に向けた内容になっております。

 

普段からヘナのみで施術している人や、初めてヘナカラーをする方にこの方法はあまり使いません。

 

これからヘナカラーを考えている人はまずコチラをご覧ください。

>>ヘナ初心者におすすめ記事9選<<

 

【色の変化で見え方を変えるだけ】であるという事。

結論から申し上げますがヘナやインディゴなど天然のハーブを使った毛染めには脱色する力がありません。

よって明るくするというより《明るく見える、見え方を少し変えてあげる程度》だという事を前提にご覧下さい。

基本的に白髪染めの為にヘナカラーをされている人の多くはブラウンを使っています。

その理由は単純で、インディゴの青の色素が入っている方が濃く見えるからです。

ヘナ インディゴ 比較 美容室 マイフ

左がヘナのみ右がインディゴのみ。

僕の感覚になりますがヘナだけの場合は【白髪を生かしたデザイン】に、インディゴを混ぜると【白髪をボカシてデザイン】するといった感じです。

白髪染めを希望されるお客様の心理的には後者を選択される方が多い様に感じます。

今回のお客様

前回から一ヶ月後、色落ちして柔らかい茶色が出てきている状態です。

ヘナ インディゴ 白髪 千里山 マイフ

ヘナ インディゴ 白髪 千里山 マイフ

天然のハイライトの様で素敵なのですがやはり根元から生えてくる白髪が気になるので1か月おきにヘナカラーをされています。

 

艶やまとまりは、元々くせ毛でもあるので伸びてくると収まりにくくパサっとした質感になりやすいタイプです。

ヘナ インディゴ 白髪 千里山 マイフ

 

根元はブラウン毛先はヘナのみ

白髪が生えてきている根元にはブラウンで濃く染めるイメージで、毛先にはヘナのオレンジで明るい印象と高いトリートメント効果を狙っていきます。

ヘナ インディゴ 白髪 千里山 マイフ

手前の方がインディゴを混ぜているので濃い緑で奥の方がヘナ本来の色になります。

ヘナ インディゴ 白髪 千里山 マイフ

お湯で溶くとより分かりやすいですね。

塗り方としては、写真の様に根元の新しく白髪が出てきている部分と毛先を分けて塗布します。

ヘナ インディゴ 白髪 千里山 マイフ

先に根元をブラウンで全部塗った後に、毛先をヘナで塗っていき50分放置。ヘナ インディゴ 白髪 千里山 マイフ

ヘナ インディゴ 白髪 千里山 マイフ

お流しにはミックスハーブとクリームを使って洗髪していきます。

ミックスハーブ 洗髪 オーガニックシャンプー マイフ

染まり具合

前回染めあがり時と比較してみましょう。

 

ヘナ インディゴ 白髪 美容室

ヘナ インディゴ 白髪 千里山 マイフ

 

 

若干ですが明るく見えませんか?

毛先の色の入り方がいつもより柔らかい印象です。

ヘナ インディゴ 白髪 千里山 マイフ

繰り返していると毛先にはインディゴが蓄積していくので、黒っぽく感じる事がありますがヘナのみでしたら染め上がりもこんなに明るい仕上がりに。

 

中を見てみると塗り分けの差がよく分かります。

ヘナ インディゴ 白髪 千里山 マイフ

根元の染め上がりはブラウンで染めた時特有の緑感があり、毛先はブラウンに少しオレンジ味が加わりライトブラウンといった感じです。

アップにすると、

ヘナ インディゴ 白髪 千里山 マイフ

根元の緑感は時間の経過と共にオリーブブラウン風になっていくので毛先ともより馴染んでくるでしょう。

 

質感に関しては、ヘナにしかないローソンという成分がコーティングしてくれて艶が増しました。

ヘナ コーティング 仕上がり マイフ

ヘナ コーティング ローソン マイフ

髪のダメージ部分の補修はポリフェノールの一種であるタンニン(お茶やワインの渋み成分)が行います。

これはヘナ、インディゴ共に高濃度で含まれています。

しかし最後のコーティング能力はヘナの方が高いのでいつもブラウンだけの人には是非体感してもらいたいですね。

オレンジになりすぎないのか心配

ヘナとインディゴを混ぜて使っている人の殆どが、『オレンジになりたくない』という理由からじゃないでしょうか?

確かに全く何もしていない新しく生えてきた白髪にヘナだけで染めた場合はオレンジになります。

しかし最初にも書きましたが今回の方法はブラウンを繰り返している人向けです。

ブラウンに含まれるインディゴは、繰り返し染めていると思っている以上に髪に残留しているので、その上からオレンジを塗っても皆さんが心配している様な真っ赤なオレンジには絶対なりません。

なのでいつもと少し印象を変える程度なので安心して挑戦してみて下さい。

違う色を使って大丈夫なのか?

コレもお客様が心配される事なのですが、『根元と毛先で違う色を使ったら色が不揃いで変にならないのか?』

結論全く問題ありません、というのもそもそもヘナやインディゴといった天然ハーブを使った施術は従来のヘアカラーの様なハッキリとした色は出せません。

鮮やかなハッキリとした色の変化は出せませんが裏を返せば違う色味を塗り分けたとしてもそこまで目に見えてわかるぐらいの差にはなりません。

なのでいつもブラウンで染めている人がいつもより少し変化をつけれる程度なのです。

お客様の感想

実際に普段ブラウンで染められる方にこの塗り分けをした場合の反応や感想をいくつかご紹介します。

●明るくなった気がする

●柔らかく見える

●艶が増した

●案外赤くない

僕が特に注目してほしいのは最後の「案外赤くない」という声。

ブラウンが定着している髪の毛であれば意外とヘナの赤味オレンジ味は強く出ないんです、ですがヘナの髪質改善能力はしっかりと発揮されるので〈やらず嫌い〉にならずに是非もっと挑戦してみて欲しいです。

ターメリックも塗ります

ヘナ ターメリック 天然 マイフ

基本的にヘナのオレンジ、インディゴの青、それらを混ぜて作るブラウンの三つが主要天然ハーブですが実はターメリックもご用意しています。

勿論天然100%でカレーにして食べる事も可能な品質のものなので髪の毛に付けても問題ありません。

ターメリックは見たまんま黄色の色素なのですが、ヘナやインディゴ以上に染色能力としては圧倒的に低いです。

なので黄色に染まる事は無いですが、他のハーブと混ぜる事で色味を柔らかする効能があるのでヘナ施術の中でたまに何割か混ぜて使用したりしています。

まとめ

どうでしたか?

今回はブラウンで一色に染めた場合と塗り分けた場合を比較解説しました。

おそらく正直な所写真で見る限りだと色の変化は微かなものだと思います。

しかし継続してヘナ施術をされている方にはほんの少しですが確実な変化を体感できることと思います。

ノンケミカル施術やオーガニック志向な美容は、自然の力を借りて行うものなのでこの【ほんの少しの変化を楽しむ】事が醍醐味だと感じております。