ヘナの育毛効果について。《何を・どのぐらい》期待してもいい?
こんにちは。
吹田市千里山『ヘナ専門店マイフ』の小牧です。
「なんだか最近抜け毛が多い気がする、、、」
こんなキッカケで当店にご来店頂くお客様も少なくありません。
20年近く美容師をしていますが、近年【女性の薄毛悩み】が増えているように感じています。
なぜその様な事が起こっているのかはわかりませんが、正直男性よりも悩みは深刻で、高額の薄毛治療クリニックに通われている方も多数。
今回は、「髪が増えるなら何でもする!」といった想いでヘナに辿り着かれた方に向けて、育毛効果の観点から解説していきます。
※途中曖昧な表現もありますが、あくまでお医者さんではないので断定はできない事をご理解ください。
発毛と育毛の整理
まず大前提からお話しましょう。
《発毛》とは、生えていなかった所から生えてくる事。
《育毛》とは、すでに生えている毛を強い毛に育てる事。
そして、ヘナに発毛効果はありません。
期待するとしたら育毛効果ですが『あります』とは謳えない法律の壁が存在します。
ただ言えるのは、頭皮や髪にとって薬品で染めるよりは確実に負担が少ないこと。
一部体験者の声で「生えた!」という声もありますが、その点は最後に解説します。
美容師目線、女性と男性の薄毛は違う
男性の場合は全く生えなくなってしまう、いわゆる『ハゲてしまう現象』が起こっている事が多いですが、女性の多くは『上手に育たなくなっている』方が多いように感じます。※全員が当てはまるわけではない。
その証拠といえるのが、顔まわりや分け目周辺に“短い毛“が目立ち始める現象です。
本来ならある程度の長さまで伸びていたものが、早い段階(短い時期)に抜けるようになり、上記の状態になります。
生えて→伸びて→抜ける、このサイクルを毛周期(ヘアサイクル)といいますが、いわゆる毛周期の異常にあたるのではないかと考えています。
そうなってしまうと、極端に短い毛はまとまらずピンっと独立して主張するので、ヘアスタイル全体の量が減ったと感じる事でしょう。
また抜け落ちた毛を見てみると、以前より細くコシのない弱々しい状態になっているのではないかと予想されます。
ただ、完全に生えなくなってる状態ではなく、頑張れる余地があるという事なので気を落とさないようにして下さい。
やれる事とやらない事
では、正常なヘアサイクルに戻すためにどうすればいいか?
ここで解説するのはあくまで対策であって、必ず解決すると約束されている方法ではありません。
まずは【やれる事】から。
そもそも加齢による体内変化が大きい原因なので、よく耳にする栄養、睡眠、運動、これらはもちろん大切です。
具体的には、ビタミンCや鉄、亜鉛などが髪の固着力(抜けにくさ)アップに効果的とされています。
血流がよくなる温活などもおすすめです。
外から出来る事としてはやはり頭皮マッサージ、《弾力頭皮》を目指してください。
ここからは【やらない事】。
小麦や添加物の取り過ぎは控えた方がいいでしょう。
当然ですが肥満は血流が悪くなるので気を付ける。
頭皮の過度な乾燥も避けた方がよいので、『シャンプーのし過ぎ』にも注意が必要です。
他にも頭皮の負担になる事は避けるのがべストです。
ヘナはしなくてもいい
一部の偏ったオーガニック信仰の方からすると、「ヘナは自然だから頭皮に良いので毎日でもやるべき!」
という意見もあるみたいですが、そもそも【何もしなくていいならそれでいい】わけです。
本当のナチュラル(自然)は、何もしないそのままの状態だと当店は考えています。
天然だから100%安心、化学だから全て悪、とまとめてしまうのは少し安直ではないかと感じるところ。
ただし、薬品カラーやパーマなどはどう考えても頭皮の負担にはなるので、それらを止めるだけでも頭皮環境改善に向けた大きな対策となるわけです。
つまり止めるだけでもいいんです。
しかし実際のところ、「パーマは止めれたとしても白髪は気になる」という人が多いので、その場合の選択肢としてヘナを選ぶ事は最適なのではないでしょうか。
それでもヘナをすすめたい理由
ではここからはヘナ専門店として、薄毛や抜け毛に悩んでいる方におすすめする理由を解説していきます。
毛を生やす効果は無く、育毛効果も人によりけりなヘナ。
『何が確実にお約束できるか』というと髪のハリコシupです。
【タンニン】という成分が髪のダメージ部分(空洞化している所)を穴埋めしてくれるだけでなく、ギュッと引き締めて強くしてくれます。
これを繰り返すことによって髪に艶だけじゃなく弾力が生まれてくるのです。
おそらく毛量に悩まれている方の多くが、《登頂部のペタッと問題》にも悩まされているのではないでしょうか?
この成分がその悩みに一役買ってくれるというわけです。
※タンニンとは植物に含まれる成分で、タンパク質でありポリフェノールの一種。
タンニン系のトリートメントもあるけど
この成分、先述したように髪のボリュームに悩まれている方にとっても喜ばれるので、ヘナじゃなくトリートメントとしても存在します。
だけどヘナを推したい理由は、『トリートメントで使う=カラーや何らかの痛む施術とセットで行う』という事になりがちだからです。
そうなると皆さんご存知の通り、トリートメントの効果ってさほどもちません。
一時的な弾力では根本解決とは言えないのではないか、というのが当店の考えです。
あくまで『痛めることを排除して、強化だけしていく』ことに特化するならヘナが一番ではないかと自負しています。
また私見ですが、トリートメントのタンニンとヘナに含まれるタンニンでは髪への馴染みが、後者の方が良いように感じました。
最後にここだけの話
<前半部分>で少し触れましたが、ヘナをして「毛が生えてきた!」という声を頂くことは時々あります。
ただ理屈的に発毛効果はないのでここからは予想ですが、
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ヘナに切り替えた
↓
同時に頭皮への負担になる事を減らしたり、発毛の為に日々の生活の見直しにもスイッチが入った。
↓
頭皮・体内環境がよくなって発毛につながった。
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ではないかなと考えます。
もしくはヘナに混ぜて使うインディゴの効果なのか、、、
正確な根拠はありませんのであくまで可能性の話です。
(古来インドでは毛生え薬として使用されていたとされるインディゴは、マメ科の青系色素をもった天然植物。)
まとめ
いかがだったでしょうか?
ヘナに発毛効果はなく、期待するとしたら『育毛効果』。
ただこれも確実性が高いわけではない。
また、何かを足すだけじゃなく引いていく、”止めれること”に目を向ける事も大切。
一方で髪質の弾力upなどには効果的なので、見た目の改善には大きな力になれますよ。という内容でした。
薄毛、抜け毛のお悩みでヘナに挑戦しようと考えている方の中でも「よし、やってみよう」「なんだ、その程度か」と捉え方は変わってくるとは思いますがこれが現実です。
ただ個人的にいつも思うのは、この問題に限らず【即効性】や【変化のふり幅】を求め過ぎると何かしらの代償を伴うのは原理原則なのではないかなと感じています。
なので自分自身も、早め早めに緩やかな変化を積み重ねていく手段を好みますし、同じような価値観の方をサポートできたらという気持ちです。
最後まで読んで頂きありがとうございました。
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