ヘナが合わない人5選、無理して始めるのはオススメしません

こんにちは。
吹田市千里山『ヘナ専門店マイフ』の小牧です。

今回は、まだヘナを始めるか迷われている方に向けての記事になりますが、あくまで中立に解説するようにしていきます。

特性を理解することで、自分にとってはヘナが合うのか合わないのかがよく解るので、ぜひご一読いただき考えてみて下さい。

記事内の多くは実際に当店でもカウンセリングで必ずお話ししている内容なのですが、説明を受けたお客様で

(あっ、私ちょっと無理かも)

と感じて施術しない場合も、正直あります。

逆に「そんな事で髪が変わるならもっと早くすればよかった」というケースもあるので本当に人それぞれ。

あなたの参考になれれば幸いです。

髪は絶対明るくしてたい

まず『カラーの絶対条件が明るめ』な方はここで断念です。

ヘナで明るく(茶髪やハイトーンカラーに)する事は出来ません。

「私はそこまで明るくなくてもいいんだけど?」という方はよく聞いてくださいね。

薬品のヘアカラーは地毛の黒も白髪も全て同じ色に染まるのに対し、ヘナは“白髪にしか色がつかない“んです。

 

イメージしやすいようにお写真をお見せします。

記事の内容の補足資料

例えばこんな感じです。

白髪にだけ色がついているのが見てわかると思います。

このように白髪の部分にしか色がつかないので、基本的には均一にはならず【ハイライト】や【メッシュ】の様な染まり方をします。

 

次に、ほとんど白髪の人が染めた場合はこんな感じ

記事の内容の補足資料

こちらは均一に近い仕上がりになっていますね。

皆さん白髪の量や生えている箇所がバラバラなのと、ヘナの場合は自然素材なので全員が同じようになるわけではないですが、分かりやすい例でご紹介しました。

 

これまでの一般的な薬品染めは、髪を脱色する成分が入っているので地毛の黒と白髪の境がなくなって全て同じ色に染まるのが特徴なんですが、この【脱色作用】が明るくできるメリットであり痛みにつながる最大の原因でもあるのです。

当店にはデザインと質、両方を叶えようとしていた方が最終的に質を求めて辿り着かれる事が多いように感じます。

明るく出来ない=絶対に痛まない

黒に染めたい

ヘナの嫌遠される大きな理由として、1回では濃く染める事ができない点です。

特に地毛に合せて白髪を一気に黒色にする事は絶対に出来ません。

よく「真っ黒になるんでしょ?」という声も聞きますが、それはケミカルヘナ(化学薬品の混ざった物)です。

従来のヘアカラーに含まれるジアミンという成分が黒に染まる素となるのですが、アレルギーリスクの高い成分として、近年問題視され始めています。

ただこのジアミンが入っている事での最大のメリットは、『白髪が短時間でしっかり染まる』という点です。

ヘナの場合、薬剤のアレルギーリスクは回避できるものの、2回染めをしたり繰り返し染めていくことでしか濃く染めれないという特性があります。

記事の補足資料

こちらはヘナデビューコース(1ヶ月内3回集中染め)の経過の様子。

1回ではすぐ色褪せて淡くなっています。※初期は特に顕著

 

簡単にいうと、『安全性を取る代わりに手間がかかる』という事です。

黒に(濃く)染めれない=アレルギーリスク回避

美容院はなるべく早く終わりたい

ゆっくりするよりチャチャッと済ませたい人には、ヘナは不向きなカラーです。

これまでにされていたヘアカラーや白髪染めの場合、薬剤を塗ってから放置する時間は【20分】が平均的な目安かと思います。

これはアルカリ剤によって強制的に色を入りやすくできるからです。

もちろんそれ以上置く事もありますが、長くおけば置くほど髪と肌には負担になることもあり推奨はされていません。

逆にヘナの場合は50分が目安、実に2倍以上。

美容室でゆっくりする習慣のない男性などには面倒に思われがちです。

しかし当店に通って頂いている方々が口を揃えて仰るのが、『パックしているみたいで心地いい』という感想。

温かくした天然のハーブペーストで頭全体を包んでいる時間は、じんわりと解れていくような特別なひとときにもなります。

タイパの時代に効率性を求めるのなら断然ヘアカラーに頼るのがベスト。

施術時間はそれぞれのライフスタイルによって捉え方が大きく変わるポイントなので、自分が違和感を感じない方を選択するのがいいでしょう。

時間がかかる=リラクゼーション

毎回カラーチェンジで楽しみたい

薬剤を使って髪色を変える時には、脱色作用で前回までの色を取り除くことから始まります。

その後に化学染料で好きな色を入れていく仕組みになっているのですが、たった1日で簡単に別の自分になれるヘアカラーはまるで魔法のようなアイテムです。

それがヘナだとどうでしょう?

1回での変化は僅か、変えた事に気づかない人も多いかもしれません。

天然素材のカラーなので、回数を重ねることでゆるやかにカラーチェンジする方法しかないんです。

またインディゴ(青色ハーブ)を一定期間使用していると、色を変えるのは相当難しくなるでしょう。

その変わりに得られるのは圧倒的な安心感。

ストイックな健康志向ではなくても、不安を感じながら染めている人にとってはメリットですね。

毎回ガラッと色は変えれない=安心感

植物アレルギー

アレルギーだけでなく、草かぶれ(接触性皮膚炎)を起こす方もご使用いただけません。

ただ、ヘナ染めで痒みなどを起こす方の殆どがヘナではなくインディゴのハーブに反応している事が多いです。

もし白髪の割合がまだ少ないようでしたら、『ヘナ多めブレンド』や『ヘナ単品』で施術すれば症状が出ないかもしれません。

また、頭皮ではなく首もとが痒い場合は、もしかしたらインディゴのついた髪の毛先が首に触れて引き起こしているかもしれませんので、流す際に毛先をしっかり泡立ててクシで溶かすなどして様子を見てください。

それでも改善されないようであれば、マニキュアノンジアミンカラーなどを選択肢としてご検討ください。

まとめ

いかがでしたか?

天然のヘナカラーが合わない人を5つの項目で解説していきました。

普通の美容師さんの何百倍もヘナ施術している専門家が、これまでの経験による統計から出した説を最後に紹介します。

無理してヘナをはじめると、後々ヘナに不満を抱くことになりがち

(本当はずっと明るくしてきたから、そのままがいいんだけどキレイになる為に我慢、、、)

なんてのはやっぱり明るくしたくなると思います。

逆にはじめてよかったと喜ばれる方は、髪質や体への優先順位が圧倒的に高く、深いコンプレックスや不安をお持ちの方が多いように感じます。

色よりも、絶対髪を痛めずに染めたい方には最高のヘアカラー。

ヘアカラーしていた人なら誰でも絶対的に、髪がキレイになれることはお約束できます。

ですので少しでも今回の記事の内容でネガティブに感じた項目があれば、まだタイミングではないかもしれません。