カラー(薬品)で染めている髪にヘナしたらどうなるのかを解説

こんにちは。

吹田市千里山『ヘナ専門店マイフ』の小牧です。

当店では初めてヘナをされる方が多くご来店されます。そんな方からよく聞かれる質問で、

毛先のカラー(茶髪の部分)はどうなるの?

こちらは詳しくご説明が必要だと感じましたので、解説していきます。

 

【答え】オレンジブラウンか今より暗いブラウンになる

心配されているような、”特殊な状態”にはなりませんのでご安心ください。

もし毛先の茶髪は「現状維持したい」「なるべく暗めがいい」などのご要望でしたら、希望に合わせて染める事もできます。

逆に今より明るくや、黒などが出来ません

まれに漆黒になってしまうヘナもありますが、これはジアミンというアレルギー性の高い化学薬品の混ざった《ケミカルヘナ》になります。(ブラックヘナと言ったりもする)

ご自分でこのヘナをされて「治せますか?」とお問合せを頂くこともありますが、こればかりはお手上げです。

希望に合わせたヘナ選び、染め方が分からない場合は必ずヘナに詳しいサロンで施術してもらいましょう

 

ヘナの色とは

この後、実際のお写真を使って解説していくのですがその前に基本をおさらい。

まずヘナはオレンジ色です。

なのでヘナだけで染めた場合白髪はオレンジ色に、茶髪の部分はオレンジブラウンになります。

そして《ヘナ染め》《ヘナカラー》という施術は実は、ヘナ以外にも【インディゴ】というハーブも使って染める事が多いです。

青色の色素をもっているので、ヘナのオレンジと混ざる事でブラウンに染めれます。

どれだけ暗くするかは、インディゴの混ぜる量によって調整します。

なので冒頭でお話ししたように、カラーをしていた部分は、オレンジブラウンかブラウンになるのです

 

カラーからヘナの施術例をご紹介

ヘナのみ(オレンジ色)で染めた場合

こちらのお客様は、最後のヘアカラーから期間が空いていました。

なので根元付近の黒い地毛がかなり伸びてきている状態での、ヘナスタートです。

黒い部分が明るくなることはありませんので、毛先の茶髪がオレンジブラウンになった状態で完成です。

白髪もほとんどなく、髪質改善が目的だったのでトリートメント効果が1番高いヘナ単品(オレンジ)での施術となりました

こちらの方は、前回のヘアカラーからまだ日が浅くほとんど茶髪の状態でしたので、全体にオレンジが着色したことで少し明るくなったように見えます。

ただ実際には脱色などしていないので、オレンジという色の見え方の効果で明るく見えるという状態です。

 

「このくらいだったらヘナだけでも大丈夫そう!」

 

と思う方がいるかもしれませんが、気をつけるべきは【根元】です。

白髪の量が多ければ多いほどオレンジは派手に着色します

毛先は茶髪なのでそこまで変化はないですが、伸びてきた根元の白髪はものすごく鮮やかなオレンジになっていますよね?

これは画用紙をイメージして頂くとよくわかるのですが、

白い画用紙と茶色の画用紙、どちらにも同じオレンジ色を塗った場合どうなるでしょう?

もちろん前者の方が《そのままのオレンジ》になります。

このように、毛先のヘアカラーの部分ばかりに目を向けず、自分の白髪量や生えている箇所などを考慮して、色や染め方を決める事が大切です。

ちなみにどれだけ続けても、ヘナで染め始めた部分と毛先のヘアカラーをしていた部分は絶対に同じ色にはなりません

ほとんど白髪のない人がヘナ単品(オレンジ)で染め続けるとこのようになります。

逆に白髪がそこそこある方だったら、

このように新しくヘナ染めした根元部分と、毛先に残っていた茶髪部分がメッシュのように繋がっていきます。

 

インディゴmixブラウンの場合

こちらのお客様は明るめにヘアカラーされていました。

写真はインディゴ:ヘナ(60%:40%)で3回染めた状態です。

かなり明るさが落ち着いたのが見てとます。

次にほとんど白髪のお客様。

初回と3回後のビフォーアフターになります。

同じくインディゴ:ヘナ(60%:40%)で3回施術。

新しくヘナで染めはじめた部分と、ヘアカラーだった部分の境がかなり自然に馴染みました

こちらの方も同じ配合で3回染めました。

インディゴを混ぜると染めたては、少しオリーブがかったような印象になりやすいです。(2日でナチュラルになります)

このように同じもので染めていても人によって仕上がりは微妙に違うのが自然の面白いところです。

インディゴの割合を多くすればもっと暗くもできるので、その辺はプロと相談して決めるのがベスト。

まれに「なるべ地毛の黒に近づけたい」というオーダーが入ります。

黒にはできませんので次善策としてインディゴを多く混ぜたものを、早いペース(2〜4週以内)で染め重ね続けることで、下の写真のような暗さにまでなることはあります。

とはいえ「絶対にこのくらい暗くできます」とは言い切れないので、やっていきながら調整していくしかありません。

 

茶髪プリンをヘナ染めだけで解消するには?

答えは、

ブラウンでなるべく早いペースで染めていき、茶髪を暗く地毛に近づけていく。

 

先述していますが、ヘナのみ(オレンジ)で染めた場合は白髪が多ければ凄く鮮やかなオレンジヘアーになるので好みが大きく別れます

逆に白髪が少なくてもヘナのみ(オレンジ)だと地毛の黒とカラーをしていた部分の境は絶対に埋まらないので、茶髪プリンの解消は不可能です。

下記にまとめてみました。

 

あなたはどのタイプ?

【白髪は少ない+暗めの茶髪】
ヘナ単品(オレンジ)がおすすめ。
色も派手になり過ぎないし髪質の変化を実感できるのが1番早い。

【白髪は少ない+明るめの茶髪】
赤系やオレンジ系が好きならヘナ単品がおすすめ。(次回でブラウンにする事も可能)
なるべくナチュラルでいたいならブラウン。

【白髪多い+暗め茶髪】
ブラウンがおすすめ。
もしくはこれから染める部分はブラウン、茶髪部分はヘナオレンジで《塗り分け》てもok。
白髪が多い箇所にオレンジだと最初はかなりビックリしてしまうので、根元は無難にブラウンから始めるのがいいでしょう。

【白髪多い+明るめ茶髪】】
鮮やかなオレンジヘアーが好き、でなければブラウンがおすすめ。

まとめ

いかがでしたか?

そんなに心配する程でもなかったのではないでしょうか?

色にとてもコダワリがあったり、今回の記事を読んで「嫌だな」と感じた方はまだヘナのタイミングではないかもしれません

ヘナは《好きな色にしながら髪をキレイにする》ものではなく、【自然なもので安心して髪をキレイにでき、ついでに白髪も染まる】ものなので優先順位によっては全く最低なカラーと感じてしまいます。

今一度、”自分はなにを優先したいのか”を考えてみてくださいね。

最後まで読んで頂きありがとうございます。

ほとんどの方がヘアカラーからヘナへの切り替えだと思いますので、参考になれば幸いです。

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