【白髪の多い人にヘナで白髪染め】をしたらどんな色になるのか?
どうもこんにちは。
吹田市千里山で『天然ヘナ染めが得意な美容室マイフ』をやっています小牧健太です。
今日は白髪量の多い人にヘナ染めをしたらどんな色になるのかを実際の施術例と共に解説していきます。
こんな人におススメ
・白髪の割合が多い
・まだグレイヘアーにはしたくない
・髪や肌に優しい白髪染めがいい
・自然な感じで染めたい
白髪が多くなってきたら、、、
よく年配のお客様から、「白髪が増えてきたしグレイヘアーとかどう思う?」といった内容のご相談を受ける事があります。
確かに皆さんが思い浮かべるグレイヘアーの方ってお綺麗な女優さんだったりが多いのでそれもありかなと感じますよね?
しかし実際の美容室での営業においては、グレイヘアーに移行中というお客様は少ないのが現状です。
それは何故か?
1つは〈少しでも若く見えたい〉から。
女性にとっての美しさの定義の中で〈若々しさ〉というのはいつの時代も変わらない重要ポイントです。
グレイヘアー・白髪というのはその定義からどうしても離れたところにあり、老けて見えやすいので挑戦しづらいんです。
2つめは〈ヘアカラーとの境目に耐えれない〉
染めないという選択をすると必ずこれまでのヘアカラーをしていた部分との境がハッキリ出過ぎてしまうのでそれに耐え切れず断念するケースが多いです。
ヘアカラーはかなりしっかり染まるので地毛が伸びて来たときにその差に改めて驚かれる人が殆どです。
ヘナ染めという選択肢
ヘナ染めは体や髪に負担が少ないだけではなく、いずれグレイヘアーにしたいと考えている人にとっても効果的ではないかと僕は考えています。
その理由はヘナの【しっかり染まらない】という特徴にあります。
従来のヘアカラーの様に、白髪を全く無かったものにするぐらい染色してしまうと辞めた時の地毛との差は大きいです。
しかしそもそも白髪をぼかす程度であるヘナ染めならばその差は少なく済みますし、後々移行しやすいのではないかと思います。
今回のお客様ビフォー《全体的に白髪多め》
コチラのお客様はヘアカラーなど全く何もしていない素の状態からヘナデビューコースでお越し頂いていて今回で3回目のラストです。
白髪率は5割以上。
1回目2回目共に、《ヘナ:インディゴ4:6》でミックスしたハーバルブラウンで50分放置のヘナ施術を2週間おきに行いました。
中間から毛先にかけて赤茶っぽい色が入ってるのが見てとれます。
根元の方から新しい白髪が生えてきている状態なのですが、ヘナ染めだと境目もボカされている印象です。
従来のヘアカラーだともっと境目がハッキリしているのが特徴的です。
使用したもの・時間
今回も前回までと同じく《ヘナ:インディゴ4:6》で50分放置にしました。
このミックスで行う理由は、【白髪量が多い】【少しでも白髪を隠したい】というお客様の要望があったからです。
白髪の割合が多い人にヘナ単体で染めるとオレンジ色がかなり主張されるので、インディゴの持つ青色を混ぜる事によって白髪を生かすのではなくボカす事ができます。
逆に【白髪が少ない】【白髪を生かしたい】【髪質や頭皮環境改善】が目的という方はヘナ単体で染める事をおススメします。
放置時間に関して、当店では40分~60分置くのですがインディゴをミックスした場合はお流しの10分前くらいから空気に触れさせて酸化を促します。
またシャンプー台でもお湯を含ませて乳化という工程を踏むのですが、インディゴにはこの酸化と乳化が発色に大きく変化してくるのです。
ヘナ染めアフター《どんな色になったのか》
根元の新しく生えてきていた白髪部分は緑色になって、毛先の赤茶っぽくなっていた部分は濃いブラウンになりました。
注目して欲しいのは全体に凄く〈自然な染まり方〉をしているという点です。
ビフォーでも書きましたが今回のお客様は元々半分以上が白髪です。
ヘナ染めなので脱色能力が無く全ての毛を均一に染め上げる事はできませんが、パッと見た印象ではそんなに色の差も感じにくく白髪も上手くボケています。(根元の新生部分は最初は緑ですが段々と毛先の様にブラウンに変化していきます)
勿論髪や肌へのダメージは一切ございません。
むしろハリコシや艶が増して僕自身もスタイリングがしやくなっていました。
※自然な染まり方とは素材を痛めない事を前提に、適度な変化の様相の事と捉えています。
アナタだけの色に出会える
これまでも施術例をいくつか記事にして紹介していますが、基本的にヘナやインディゴなどの天然の植物を使った毛染めで自由自在に色味をコントロールする事はできません。
ヘナ(オレンジ)インディゴの(青)その二つを混ぜた(ブラウン)のみです。
しかしこれらも一定ではなく色んなモノに左右されて常に変化します。※ヘナの収穫時期や髪質、白髪の量や天候まで多岐にわたる
これを知って「それは困る!毎回しっかり染めて欲しい」と思う人であれば、まだヘナ染めにチャレンジするタイミングでは無いかもしれません。
逆に(へぇ~なんか面白そう)と感じれる人にはピッタリだと思います。
まとめ
今回は”白髪の多い人にヘナをした場合”という内容でしたが、もちろんグレイヘアーを否定しているわけではございません。
むしろグレイヘアーを選択できる人はカッコいいと思います。
ただ、《ヘアカラーを辞めたいけど全部白髪にするのもまだ抵抗がある》といった人にとってはヘナ染めもいい選択肢かなと感じております。
ヘナ施術で大事な事はどこに重きを置くかです、白髪による周りからの見え方なのか、それとも自身の体やメンタルなのか、正解はありません。
こうゆう時代だからこそ自分のスタンスや生き方を見つめ治してみるのもいいかもしれませんね。