ヘナって何?
大阪吹田市の、ヘナ美容師・小牧健太です。
今日は現在Maifマイフに通って頂いているお客様の中でも以外と多かった
【ヘナって何?】
について書いていきます。
ヘナとは植物です
正式名称は【ローソニア・イナルミス】
ミソハギ科の植物で、主に中国南部から北アフリカまで広範囲に生育しています。
日本で一番流通しているのはインド産のヘナが多いです。その外にもモロッコ産も最近注目されていますね。
乾燥した水はけのいい場所で育ちやすく、高さ3m~6m程に育ちます。
主に葉を乾燥させて粉状にしたものをお湯や水などで溶いて使用します。
ヘナで何が出来るの?
ヘナで出来る事は大きく分けて4つです。
●頭皮がスッキリする
●髪にハリコシがでる
●リラックス効果がある
●髪が染まる
それぞれ解説していきますね。
頭皮がスッキリする
これはヘナに含まれる【ローソン】という成分の働きが大きいです。
ローソンとは様々な生理活性効果を有する成分で、抗真菌・抗腫瘍作用・鎮痛作用・鎮痙作用とその効果は多岐にわたる優秀な成分なんです。
それらが頭皮を清浄化してくれてスッキリ感をもたらしてくれます。
夏などに男性が使う化学的な清涼剤とは違って、天然の清浄成分です。
髪にハリコシが出る
これは僕自身が一番体感している事なのですが、
ヘナに含まれる【タンニン】が髪の毛を収斂しれくれ、ダメージの補修をし、更にはヘナに含まれる【ポリフェノール】が艶までも与えてくれます。
髪にハリコシがでると根元の立ち上がりが良くなるので、スタイルが決まりやすいのがとても大きな利点ではないでしょうか?
美容師目線から言っても、根元の立ち上がりのある髪の毛はスタイルを作る上でかなり助かります。
リラックス効果
ヘナは特有の冷却作用があります。
高ぶった精神を落ち着け、過剰な熱を取り除く効果があるので施術中は眠くなるお客様もしばしば見えます。
髪が染まる
先にもあげたように、ヘナには色んな効果がありますが、
ヘナを選ばれる人の一番の理由は、【痛まない白髪染め】というのが実情です。
ローソンという成分がオレンジの色素を有するので、それが髪の毛のケラチンと反応し着色します。
天然の色素なので髪を全く痛める事なく染めれるというわけです。
ヘナはどのように染まるのか
僕らがお客様にヘナのお話をすると、「真っ黒に染まる」「めちゃくちゃオレンジになる」
という認識の人が多いですが、少し誤解が生じているのでこれについて一つずつ解説していきますね。
真っ黒にはなりません
これは断言します。真っ黒になるヘナとは完全に合成ヘナ、混ぜ物をしているヘナです。
当店でも扱っているような《天然100%ヘナ》は真っ黒なんかになりません。
自然が作り出す真っ黒なものってイカ墨ぐらいじゃないですか?(染まるかどうかは置いといて)
ただこの合成ヘナ。(ケミカルなものを混合させて、時間短縮や染め上がりの濃さを出そうとしているもの)
売られているモノですし、違法なものではありません。
ですがそもそも皆さんが、ヘナを使おうと思った理由を考えてみると、
おそらく大半の方が、肌や髪、体の事・環境の事を考えケミカルなものを避ける為ではないでしょうか?
となると、
化学薬品を混ぜたヘナを使う意味はどこにあるのでしょう。。。
話が逸れましたが、天然100%ヘナであれば真っ黒に染まることはありません!
オレンジにはなりますが、、、
「ヘナをしてるお友達がいるけどいつも凄いオレンジ色」
これに関して結論から言いますと、
オレンジになれる、しかしそのような使い方はあまりしません。
どうゆう事か説明します。
ヘナ染めをする場合その殆どが、【ヘナとインディゴを使う】からです。
このインディゴとは詳しくはまた別の機会に書きますが、
いわゆる藍染め(あいぞめ) ネイビーに染色できるこれまた天然の植物なのです。
オレンジになるヘナ・青色になるインディゴ、その二つを混ぜて使うとブラウン(茶色)になるんです。
場合によってはそれらを混ぜずに、《最初にヘナだけ染めて流して二回目にインディゴだけで染める》といった具合に分けて二回染めする場合もあります。(より濃く染める為に)
ですが皆さんの「凄くオレンジの人が居た」という情報が確かであれば、
それはあえてそのオレンジを好んでデザインとして楽しまれているタイプか、
もしくは二回染めの途中か、、、、(そんなはずは無い)
だと思います。
普段カラーリングで白髪染めなどされている方からしたら鮮やかなオレンジに戸惑う気持ちは分かりますが、
ブラウンにも染めれますのでご安心下さい。
でもヘナの天然の色素が紡ぎ出すオレンジも素敵ですよ?
因みに一度染めただけではそこまで鮮やかなオレンジにはなりません、何回も続けていくと鮮やかさが増していきます。
トリートメントとしてのヘナ
これに関して僕は最近かなりその可能性を感じています。
というのも髪の毛に施すトリートメントはこれまでにも色んなものがありましたが、
ここ最近は適度に酸を取り入れた施術方法が多くなってきています。
その理由は『酸』の持つ力、効能が立証され出しているからです。
その中でも【タンニン】という酸性の成分を使ったトリートメントも増えてきているのですが実はこの成分を多く含んでいるのがヘナなんです。
高濃度のタンニンを多く含み、細胞を再活性化する力を持つヘナのトリートメントとしての効果に
今後も目が離せません。またそのうち詳しく書きますね。