60代女性【ヘナで白髪染めと艶感・ハリコシを出す】比較写真と解説

どうもこんにちは、吹田市千里山で『ヘナが得意な美容室マイフ』をやっています小牧健太です。

 

今日は

ヘナを使った白髪染めの施術解説ブログ

ヘナには興味あるけど実際どんな感じになるのか不安…

 

というような方に向けて、実際当店で行われているヘナ施術を写真と共に解説していきます。

 

今回のお客様

ヘナ 60代 白髪染め マイフ

 

●60代女性

●白髪率70%

●少しクセあり

●普段からお家でカラートリートメントをされていた

 

今回のお客様はお肌が弱いのもありお風呂でカラートリートメントをよくされていました。

元々の癖に加え年齢によるウネリ(エイジング毛)があり艶が無い状態で、髪の毛のキレイなお友達がヘナをやってると聞いてのヘナ初挑戦です。

当店では初めてヘナをされる方にはヘナデビューコース【1ヶ月に3回染めるコース】をおススメしています。

理由として天然ヘナは一度で完璧に白髪を無くしたりはできません、最低でも立て続けに3回重ねて染め上げる事でようやく白髪がボケてくるからです。

 

ヘナで白髪染めのビフォー

染める前の状態から見ていきましょう。

ヘナ 60代 白髪染め マイフ

ヘナ 60代 白髪染め マイフ

全体的に色ムラと中に白髪が目立っています、加齢によるウネリやホワホワした毛も表面に多く見られます。

ヘナ 60代 白髪染め マイフ

60代 くせ毛 ほわほわ マイフ

 

カラートリートメントやヘアカラーなどご自宅での毛染めは基本的にムラになりやすいです。

それらのケミカル系カラーはしっかり染まる事がメリットでありながら逆を言うと綺麗に塗れていなかった場合の色ムラが写真の様に顕著に出ます。

ヘナの染まり具合に満足できない方も多いですが、逆にそれがメリットでもあります(※詳しくは最後の方で)

 

今回のお客様は特に中が全然塗れておらずほぼ白髪の状態なのでその辺の染まり具合と髪質の改善具合を見ていきましょう。

 

 

ヘナ施術工程

ヘナ施術では水分量も大事ですのでまずは髪の毛をしっかり濡らします。

お流し マイフ 千里山

基本的にお流しだけですが、整髪料が付いている場合などはシャンプーを使って落としていきます。

そして当店ではヘナ塗布前に必ず浸透性の良いアルガンオイルを使った頭皮のマッサージを行います。

これにはリラックス効果と質感向上目的がありますので全てのヘナ施術でこの工程を行っております。

 

そして今回使用したのはヘナ:インディゴ 2:3

ヘナ インディゴ ミックス マイフ

 

白髪染めの場合は殆どがこの配合で行う場合が多いです。

勿論ヘナのオレンジの色味が嫌いでなければヘナのみで施術させてもらっています。

インディゴを混ぜる理由としては、赤味を抑えてより自然なブラウンにする為でヘナ同様天然の植物なので髪へのダメージはありません。

ヘナ 60代 白髪染め マイフ

写真では塗布後に顔周りと頭頂部に紙を貼っていますが、これは液だれ防止目的と白髪が飛び出してこないようにする為です。

タオルで包んで45分放置後、ハーブシャンプーとクリームを使ってのお流しです。

 

ヘナで白髪染めのアフター

結果がコチラ

ヘナ 60代 白髪染め マイフ

毛先の一番痛みが酷い部分は切って、軽くブローした状態です。

肝心の白髪部分の染まり具合も見てみましょう。

ヘナ 60代 白髪染め マイフ

この様に並べてみると白髪がかなり目立ちにくくなっていますね。

アップにすると、ヘナ 60代 白髪染め マイフ

白髪だった部分が少し緑っぽくなっているのがお判りでしょうか?

しかしまだ白っぽさも残っています。

表面の頭頂部周辺も見てみましょう。

ヘナ 60代 白髪染め マイフ

コチラもアップにしてみると、

ヘナ 60代 白髪染め マイフ

先ほどの中の部分よりも表面の方がしっかり色が入っているように感じます。

髪質もヘナやインディゴの酸性の性質で収斂されハリコシや艶が増しました。

ヘナ 60代 ハリコシ 艶 マイフ

加齢により起こっていたホワホワしたクセ毛も少し収まっているように感じます。

ヘナ 60代 ハリコシ 艶 マイフ

染まり具合について

ヘナやハーブを使った白髪染めはインディゴを配合して使用する事が殆どで、そうすると写真のような緑っぽい染め上がりになります。

数日経てばオリーブブラウンになっていき、繰り返し重ね塗りしていくことで柔らかいブラウンになっていきますが、基本的に染めたての緑感は白髪の割合が多ければ多い程強く感じるでしょう。

そして先程も言いましたが、白っぽさが若干残っていたり部分的に染まり具合が違ったりすることはヘナカラーではよくある事です。

【全て均一に染まらない・一度でしっかり染まらない・染まるのに時間がかかる】

これは当店で初めて天然ヘナで白髪染めをするお客様に必ずお伝えしていることです。

【オリジナルな染め上がりが出来る・何度でもやればやるほど髪が綺麗になる・リラクゼーション効果がある】

これもまた天然ヘナで得れる事です。

もし化学薬品を避けてヘナによるデザインに変えていきたいと考えるのであれば、今までの毛染めの感覚は一旦置いて来てもらえるとその良さに早く気づけるかもしれません。

カラートリートメントとの相性

基本的にカラートリートメントもヘナ同様ブリーチ力(脱色効果)は無く、白髪の部分への化学染料による付着染色のみです。

なのでその上からヘナをする場合染める前の状態が明るければ今回のように若干暗くなったりしますが、元々黒っぽいカラートリートメントをしていたら色の変化は感じれないでしょう。

ヘナ カラートリートメント マイフ

<カラートリートメントをしているからヘナができない>という事は基本的にありませんが、もし切り替えるならお家でのメンテナンス方法も変えてもらった方が良いでしょう。

 

髪質の変化について

今回のお客様はビフォー写真からもわかるように明らかに加齢による髪の衰えがありましたが施術後は髪の毛の立ち上がりが良くなり、お客様自身も「毛にハリを感じる」と仰って頂きました。

これはヘナとインディゴのもつ成分や性質が髪の毛の痛みを補修し、更には引き締めた事によって起きる現象で、その引き締め効果がクセ毛などのウネリ緩和にも役立ってくれたりします。

しかしまたこの現象も、元々髪の痛みが酷い人などに施術した場合は改善されたと言うより【痛んだ・キシんだ・櫛が通りにくくなった】といったいわゆる状態が悪くなったと捉えられる事が多々あります。

これをヘナショックと言うのですが実際悪くなってるわけではなく正に髪質改善途中で、続けていればそれも感じなくなってきます。

伸びてきた時

もちろん天然ヘナを使った白髪染めをしていても新しく伸びてくる毛はまた白髪ですので定期的に染め続ける事は必要です。

しかしヘナ髪は伸びてきた白髪が目立ちにくいのが特徴です。

ヘアカラーのようにしっかり染める事はできませんが、そのボカしたような染め方が根元から生えてくる白髪との境目さえもボケて見せる事ができるのです。

この利点はある程度続けて頂かないと分からない事なのでぜひ体感してみてください。

まとめ

いかがだったでしょうか?

今回も実際に当店で行われた天然ヘナによる白髪染めの施術事例をご紹介しました。

染まり具合や、髪に起こりうる変化(メリット・デメリット)を赤裸々に書いて来ましたが、ヘナは正直手軽で便利なものでは無いと思っています。

しかし手軽で便利なものにはリスクがあるのも現実、自分の生活を何基準に選ぶかは人それぞれで良いと僕は思っています。

このブログがそういった選択の参考材料になれれば幸いです。