初めて白髪染めをヘナでしてみたお客様の施術例と注意点
どうもこんにちは。
吹田市千里山で『天然ヘナ染めが得意な美容室マイフ』をやっています小牧健太です。
今日は【初めて白髪染めをヘナでやってみた】お客様の施術解説と注意点についてのブログです。
その前にそもそもヘナをまだやった事が無い人の中で一番多い疑問はというと、
白髪はしっかり染まるのかな?
実際に普段の営業の中でも痛まない白髪染め目的でヘナに切り変える方が大半を占めています。
しかし痛まないとはいえキッチリ白髪が染まらないと困る人が多いですよね?
「染まり方を知りたい」という声が多かったので今回この記事を書くことにしました。
併せて、初めてヘナ染めをする場合の知っておくべき注意点《ポイント》もあるのでそちらも解説していきます。
この記事を読むと、
●自分がヘナ染めに切り替えれそうかが解る。
●事前に理解が深まるのでヘナ染めを続けやすくなる。
ヘナ初挑戦の今回のお客様の髪データ
50代女性・白髪染め目的
白髪率3割
細毛でネコっ毛
長年ヘアカラーを使って白髪染めをされていましたが、髪の毛が昔よりか細く弱くなってきている感じがしたのと頭皮が少しピリピリしやすいのがヘナに切り替えるキッカケで色々調べていた所当店に辿り着いたという事でした。
白髪に関しては全体的にありますが、局所的に多いところは無くまんべんなく分布しているといった状態です。
僕個人的には白髪と同じくらいハリコシの無さが気になったので、もしヘナを継続できればもう少し毛を強くすることができ《ボリュームアップ効果》にも期待できるとないう印象でした。
使用したものや時間とその理由
今回はお客様とのカウンセリングの結果ヘナ単品での施術にしました。
理由として、【局所的に白髪が集中していない・白髪率3割以下】だったからです。
どうゆう事か説明しますと、基本的にはヘナ単品が一番効果効能が解りやすいので推奨してはいますが、やはりヘナの持つオレンジ色の色素に不安がある方にはインディゴ(青)とミックスしてつくるハーバルブラウンを使用したりします。
しかし上記で述べた条件に当てはまる人はヘナのオレンジ味がそんなに気にならない事が多いからです。(※あくまで個人的な感覚です。)
ヘナの粉末をを約60°のお湯で溶いてペースト状にして全体に塗布して45分放置しました。
ヘナ施術に関して間違った情報もよく目にしますが、その中でも塗布の仕方において[刷り込む・揉みこむ]といったような塗布方法を推奨しているものもあるみたいですが、基本的にヘナだろうが何であろうがそのうように髪の毛を扱うこと自体がダメージへと繋がるのでよくありません。
たまに噂で「ヘナをしたら翌日緑色のおしっこが出た」なんてありますがあれは真っ赤なデマです。
そもそも写真のようにヘナは緑色ではないですし、尿が着色されるような理論は一切ありませんのでご安心ください。
初めてヘナをした結果・染め上がり
いかがでしょうか?
ヘナのオレンジ色の色素で白髪もうまくボケていますし、艶やまとまりも出ています。
なにより染め上がりの第一印象が(少し明るくなった?)と感じませんか?
しかしヘナには明るくする力はありません。
では何故<明るくなったように見える場合があるのか>
続いてはそれらを踏まえた注意点<ポイント>をいくつ解説していきます。
ヘナ染めをする前に知っておくべき注意点ポイント
いつも当店で初めてヘナ染めをされる方にお話ししているポイントは5つあります。
●明るくできない
●色味が選べない
●染め上がりに時間がかかる
●一度では完璧に染まらない
●毎回同じ仕上がりにはならない
これをしっかり理解して、納得の上でヘナ染めをされた方が継続できますし継続することが出来たら髪や頭皮は絶対に良くなっていきます。
今回はそれぞれのポイントをメリットデメリット双方の視点から解説します。
明るくできない
ヘナは天然の植物で、髪の毛の色を脱色するような効果はありませんので今後明るくしたくなってもヘナではできません。
しかし視点を変えるとヘアカラーによる痛みの最大原因であるブリーチ剤(脱色剤)が入っていないので全く髪を傷める事がないのです。
因みに前半にご紹介した施術例の場合ですと仕上がりが少し明るくなったように見えたかと思います。
「脱色できないのに何で明るくなるの?」
と思われた方が殆どだと思いますが、これは決して明るくなったわけではなくそう見えているだけです。
このように明るく見えた理由は『髪の色素が薄い・ヘナのオレンジ色のせい・肌も染まった』からだと思います。(肌は1日で大分改善しますのでご安心下さい)
地毛の黒の色素が薄い人はヘナのオレンジ色が視認しやくなる為、着色されたことによって明るく見えるのです。
※決して脱色されて明るくなったりはしません。
色味が選べない
ヘナのオレンジ、インディゴの青、それらを混ぜて作るブラウンの3種類のみでそれ以外の色味は表現できません。
逆にヘアカラーなどに含まれる化学染料は色鮮やかで多彩な表現が出来る反面、その危険性もまた拭い去る事は出来ません。
自然の持つ色味を楽しむのがヘナカラーの醍醐味だと思います。
染め上がりに時間がかかる
従来のヘアカラーの放置時間が15~20分くらいなのに対して、ヘナ染めの放置時間の平均は45分~60分です。
しかしその時間はヘナの成分を体内に取り込みリラックスした状態になるのでドリンクを飲みながらゆっくり読書をしたりひと眠りしたりと贅沢な時間を過ごして頂けます。
短時間で髪の毛を染めれるヘアカラーはそれだけ体や髪の毛に負担がかかるという事です。
1度で完璧には染まらない
ヘナやインディゴを使った染毛は草木染めなどと同じように、繰り返し色素を重ねていくことで綺麗な色味が完成し、髪質も良い状態になります。
ヘナを始めたてのうちは褪色も早いため2週間おきの施術を3~5回繰り返す事をお勧めしております。
以後は通常のヘアカラーと同じように1か月に1度くらいのペースが好ましいでしょう。
毎回同じ仕上がりにはならない
ヘナは天然の植物なので毎回確実に同じ仕上がりになる事はありません。
同じメーカーのヘナであっても収穫時期が違うだけで染まり方も変わってきますし、髪の毛の状態や体調によっても変わったりします。
他にも染まりが良い箇所と悪い箇所がある事も普通です。
そのような点が気になるのであればヘナ染めには不向きで、ヘアカラーの方がいいでしょう。
まとめ
時代と共に健康意識が高まりつつある中で、ヘナでの白髪染めを考え始めている人が増えています。
しかし実際にやってみて続かなかったという人も多いのが現状です。
その理由としては【よく分からないまま始めてしまう】事ではないかと考えているので、当店では今回の記事のように実際どのように染まるのか?や注意点〈メリット・デメリット〉を入念にカウンセリングして納得頂いてから施術させてもらっているので、殆どの人が継続されて髪の毛が綺麗になっていっています。
確かにヘナ施術は時間もかかるし不安定かもしれませんが、それを楽しめると長い目で見た時にきっと無理のない自然な美しさが手に入るでしょう。