【ヘナとインディゴのミックスで染めるべき人】とはどんな人なのか?
どうもこんにちは。
吹田市千里山で『天然ヘナ染めが得意な美容室マイフ』をやっています小牧健太です。
今日はヘナとインディゴをミックスして染めるべき人はどんな人で染まり具合はどうなるのか?を解説していきます。
当店には日々天然ヘナを求めて新規さんがご来店されます。
ヘナを初めてされる方には最初にしっかりと出来る事・出来ない事をお伝えしてご納得の上で施術に入るようにしているのですが、皆さん決まって悩むポイントがあります。
それが【ヘナだけで染めるのか、ヘナとインディゴを混ぜて染めるのか】です。
《ヘナだけか・インディゴをミックスするか》迷ったら
結論から言います。
「ヘナのオレンジ色が気になるのであればインディゴを混ぜて染めましょう」
逆にオレンジが好き、別に気ならない、のであればヘナ100%で施術するのがおすすめです。
他にも普段の営業では白髪染め目的なのか、髪質改善目的なのかによってもインディゴを混ぜる混ぜないの判断は変わってくる事もありますが、決め手となる大きなポイントは色味の好みだと考えています。
ヘナのオレンジとはどのような色か
「オレンジが嫌ならインディゴを混ぜましょう」と言っても、そもそもヘナ染めをした事が無い人からしたら色味のイメージが付きにくいですよね?
なのでまずは実際にそれぞれの染まりあがりの色味を知りましょう。
先にヘナのオレンジ色をいくつかご紹介します。
コチラはかなりインパクトが強いですがこうなるには条件があって、白髪が集中的に固まって生えているとこのように色味が強く主張されます。
コチラの方の髪質は細毛で、もともと色素が薄く更に毛先はヘアカラー履歴の為茶褐色の状態で着色しやいタイプだったので全体的にオレンジブラウン風といった印象ですね。
最後のコチラの方は白髪が全体的に疎らに生えているタイプなのでヘナのオレンジが入って白髪がうまくボケていますね。
これらの写真を見て(ちょっと…)と感じた人はインディゴを混ぜて行うのがいいでしょう。
ヘナ染めにおけるインディゴの役割
ヘナ染めにおけるインディゴの役割とは、主にヘナのオレンジ味を打ち消す為に使われます。
何故それができるかというと、インディゴとは青色の色素を持っているからです。
日本人の感覚的にオレンジの髪の毛というのは抵抗感を抱く人が多いので、青の色素を持ったインディゴを混ぜる事によってブラウン(茶色)を作りだしているんです。
しかしブラウンといっても染めたては緑っぽく発色して、その後48時間かけて完全発色し段々柔らかいブラウンへと変化していくのがインディゴをミックスしたヘナ染めの特徴です。
当店でもミックスして使う事は多いですがその場合の殆どは、ヘナ:インディゴ(2:3)のハーバルブラウンという色で染めています。
他にもヘナ:インディゴ(1:4)のダークブラウンで染める事もありますがコチラはかなり稀なケースかと思います。
そもそもヘナやインディゴ自体は古代エジプトにまでその歴史はさかのぼりますが、ヘナにインディゴを混ぜて染毛するケースはここ数十年の事で、ヘナ文化の根強いインドでは殆ど混ぜる事は無く鮮やかなオレンジ色に染色している人が多いので、日本流の方法と言っていいかもしれません。
そもそもインディゴって何?
じゃあそもそも“インディゴって何なのか”ご紹介します。
インディゴとは(青色)の色素を持つ植物で、主にコマツナギ属から得られ温暖で多雨な地域に生育しています。
一般的にはジーンズを染める為のものという認識の方が広く知られているかもしれませんが、それら衣類等への染色には1900年頃から登場した『合成インディゴ』が殆どです。
何故かというと天然のインディゴは植物から染料を作るので手間と時間がかかる事、ムラが出やすく長期保存も難しいことから簡単便利なものが選ばれるようになったのです。
しかし当店のヘナ施術においては、人間の髪の毛や肌に使用するものなので勿論『天然インディゴ』を使用しています。
なので一言にヘナ染めと言っても天然ヘナだけではなく、天然インディゴも使う事が多いという事です。
インディゴをミックスするとどんな色になるのか?
ではその天然インディゴをミックスして毛染めをすると実際どんな色になるのかご紹介しましょう。
白髪だった所が緑っぽく染まっているのが分りますか?
別のお客様のアップも見てみましょう。
新しく生えてきている根元の白髪の部分だけ緑色になっていますね。
因みにこちらのお客様はずっとヘナ染めなので、時間と共に中間~毛先の様な自然なブラウンへと変化していきます。
コチラのお客様も定期的にヘナとインディゴのミックスで白髪染めをしており、根元の伸びて来た部分が緑っぽく染色されていて中間から毛先はブラウンになっています。
インディゴの注意点
ヘナのオレンジが気になったり、白髪をなるべく隠したい、暗くしたいという方にはインディゴをミックスして施術する事が多いですが、インディゴはマメ科の植物で稀にアレルギーがある方は(そばアレルギーなど)痒みが出たりします。
またインディゴをミックスしてヘナ染めをした後は髪の表面にインディゴの粉っぽさが残りやすく、乾かしていたら手が青く染まったりします。※石鹸などで洗えばすぐとれる
発色の仕方もヘナと違い空気に触れさせる(酸化)工程が重要になってきたり、使用するシャンプーの性質(PH値)によって変化が起こりやすかったりするので一般の方がインディゴ単体で使用するのは難しいでしょう。
ヘナにも植物アレルギーの人には使用できないという弱点はありますが、インディゴに比べると扱いやすいですしコーティング力も高いのでオレンジ味さえ気にならなければヘナ単体で染める事をおススメしています。
まとめ
~ヘナとインディゴをミックスすべき人とは~
●オレンジ色が気になる人
~インディゴとは~
●効果効能がヘナに似ている青色の色素を持つマメ科の植物(※ヘナでは無い)
●染め上がりは緑色で徐々にブラウンへと変化していく
~インディゴの注意点~
●そばアレルギーの人は要注意
●質感はヘナより劣る
●発色方法が難しい
ヘナ染めに興味を持たれた人は必ずセットでインディゴの事も知ると思います。
注意すべき事もありますが、うまく使う事でヘナ染めの幅がとても広がります。
正しい知識で、あなたにとって最善の選択をしましょう。
ヘナの事やヘナを使った白髪染めをもっと知りたい人はコチラもどうぞ。