ヘナを初めたお客様の色の変化を1ヶ月間追ってみた~ヘナデビューコース~
どうもこんにちは。
吹田市千里山で『天然ヘナ染めが得意な美容室マイフ』をやっています小牧健太です。
当店では初めてヘナをされる方にはヘナデビューコースという、1ヶ月に3回集中染めをさせて頂く事が殆どなのですが、今日はそんな
ヘナを初めたお客様の1ヶ月間の髪の変化を写真と解説付きで追った内容です。
※写真撮影ご協力頂いたK様ありがとうございます。
ヘナを初めてする人は1ヶ月のスケジュールを組みましょう
まず初めにすべき事は“時間の確保”です。
ヘナとは天然の植物なので従来のヘアカラーのように簡単・便利には染まりません。
(※全くヘナの事を知らない人はまずコチラ⇒”へナを使った毛染めとヘアカラーの違い”《出来る事・出来ない事》から読んでもらうとこの後の内容がよく入ってきやすいです)
一回での染まり方も悪い(柔らかい染まり具合)ので、初めてヘナ染めにチャレンジする人は1ヶ月内に3回集中的に色を重ねていく必要があります。
たまに、「ちょっと期間空いてもいいですか?」と言われる方も居らっしゃいますが最初に限っては「ダメです」とお伝えしています。
というのも天然の色素成分というのは繊細です、ケミカルカラーの様にどれだけ前回から時間が経っていようが一度で再び綺麗に染め上がるという訳にはいかず積み重ねが大事になります。
僕達の都合でダメと言っている訳ではなく、自然に合わせないとその効果を充分には受けれないですよ?という意味で絶対に時間確保できる時のヘナデビューをお勧めしています。
なので初めてヘナをしたいと考えている方は向こう1ヶ月のスケジュールに、ヘナの時間を最低3回<2週間に1回ペース>組み込めるようにしましょう。
(例)
実際の営業の中でもヘナかヘアカラーか迷っていて時間の確保が出来なそうでヘアカラーにする方も勿論居ます。
今回のお客様(初回来店時、ヘナ無しの状態)
因みに今回は全て施術前の写真でお送りします。
というのも染めたての写真は検索すれば結構出てくるのですが、色落ちした感じや時間経過した一番自然で日常の雰囲気の写真が少ないと感じたからです。
それでは実際にヘナデビューコースのお客様の変化を追っていきましょう。
【今回のお客様のデータ】
白髪は全体の2割程度だが、顔周りに多く集中している印象で今まではヘアカラーをしていました。
クセ毛さんで何もしていない時はウネリと広がりがあり、いつもブローしてから毛先をホットカーラーで仕上げられている方です。
なので少し毛先の方にヘアカラーとカーラーの熱ダメージがあります。
お客様との入念なカウンセリングの結果、ヘナ単品で根元から毛先まで一気に塗る選択にしました。
狙いとしては、〈白髪をぼかす事と、少しでもクセの収まりよくしていく〉という2点です。
逆にインディゴを混ぜたブラウンで施術しながった理由としては、オレンジ味が嫌いでない・なるべく明るい印象が良い・染まり方よりもヘナの髪質改善効果に期待しているお客様だったからです。
ヘナのみで45分放置の施術でした。
染め上がりの印象は、白髪だけではなく地毛にもオレンジ色の色素が付着して少し明るく染まった様に見えました。
※実際にはヘナで明るくはできませんが、細毛の方はその様に”見えやすい”です。
逆に太く硬い地毛の人に染めた場合は白髪に染まるだけで地毛の変化を感じる事は難しいでしょう。
ヘナデビュー2回目来店時
前回から約2週間後の何もしていない素の状態です。
初回染め上がり時から、かなりヘナの色素が付きやすいタイプだという体感がありました。
じっさい2週間経っても写真のように色味が残っているのが分かります。
そしてこちらのお客様は地毛も少し明るく見えるタイプなので、以前まで行っていたヘアカラーとの境目もヘナ染めをする前と比較すると馴染みが良い様に見えます。
内側の白髪にもしっかり色素が残っていますね。
染め上がりと経過を見る限りヘナが染色しやすい髪質だと分かったので、今回は放置時間を40分にしました。
ヘナデビュー3回目来店時
そして前回から更に2週間後、”初めてヘナ3回コース”の最終来店時のお写真がコチラ
(※この日は結わってらしたのでクセが伸びています)
肝心の白髪はと言うと、、、
綺麗に残っていますね。
前回来店時と比較してみると
もう色素がしっかり定着したと言える状態です。
しかも髪を結っていた割に根元の毛に立ちあがり、ボリューム感も出ていますね。
この日も前回同様、ヘナ単品で40分放置の施術でした。
このぐらい色素が定着すれば、白髪染めとしては今後3週間~1カ月のペースで十分でしょう。
ヘナの染まり方や色持ちに絶対は無い
ここまでヘナデビューのお客様を追ってきましたが、いつも営業中にも全ての人にお伝えしている事があります。
それは【ヘナ染めは毎回一緒にはなりません】という事です。
同じメーカーのヘナであっても、収穫時期が違ったり気候だったり、お客様のその時々の状態であったりに左右されますので従来のヘアカラーのような安定的な染め上がりはヘナには不可能です。
食べ物や植物達も、全く寸分の狂いもなく同じ形状、同じ味なんてのは無いですよね?
微妙に酸っぱいものがあったり、ちょっと形がイビツなものがあったりするのが本来の自然のものである証拠と言えるのではないでしょうか?
天然ヘナも同じで毎回微妙に色味が違う事は普通ですし、むしろ自然が作り出すその時々の色味を楽しめるというのが1つ醍醐味だと僕は考えています。
ヘナをした後のシャンプーについて
そして初めてヘナ染めをされた皆さんが気になる『染めた日はシャンプーしてもいいのか?』問題。
当店では基本的にヘナ染めをした日と翌日の二日間は湯シャン(シャンプーを使わずお湯だけで洗い流す事)を推奨しています。
その理由としては2つあります。
①ヘナやインディゴなどの天然の植物による染毛は完全発色、定着まで48時間かかる。
②ヘナ施術後は皮脂分泌量のバランスが整ったりスッキリとした状態になる。
これらをふまえると、発色を最大限に発揮する為にも2日間くらいはシャンプーしない方がいいですし、頭皮環境の視点からみても不必要に高い洗浄力のあるシャンプー剤を使う必要の無い状態だと言えるわけです。
まとめ
今回は3回ともヘナのみを使った施術でしたが、途中でインディゴを混ぜたブラウンを使う事もありますし染め方にも絶対はありません。
しかし常々当店では気をつけるようにしているのが【シンプルである事】
早く染めたい、しっかり染めたいと思って色々手を加えだしたら本来の意味や良さが薄れてしまうと考えています。
自然を人間がコントロールする事はできませんので、時間も心も余裕を持って臨む事をおススメします。
他にもインディゴを混ぜた場合の施術例や白髪の多いケースなども記事にしていますのでご覧下さい。
●【全体の4割程度が白髪な50代女性】天然ヘナで白髪染め、染まり方を写真で解説
●【クセ・毛が硬い・40代女性】ヘナカラーをしました。写真と共に解説