『ヘナアレルギーが突然現れるなんて事はありますか?』について回答

どうもこんにちは。

吹田市千里山で『天然ヘナ染めと髪質改善が得意な美容室マイフ』をやっています小牧健太です。

 

今日は先日お客様から頂いた、「ヘナアレルギーって突然起こったりするの?」という質問に解説していきます。

花粉

はじめにこの質問を頂いた背景ですが、最近ヘナをしているお客様から「ヘアカラーに戻そうか迷ってる」とご相談をうけたので理由を聞いてみたところ、〈前回のヘナ染めの後痒みが出た〉との事でした。

これまではそんな事なかったのに突如アレルギーになる事なんてあるのか、なったらどうなるのか?

そして実は皆さん知らない意外な原因まで解説します。

既にヘナ染めをしている人は勿論、これからヘナを考えている人にも参考になれば幸いです。

 

ヘナ染めでアレルギーを起こす2つの原因

ヘナ染めをしてアレルギー反応が出る場合、現在僕が知りうる原因は2つです。

原因1、植物アレルギー

2、化学物質アレルギー

順番に解説していきます。

 

1、ヘナ染めの植物アレルギーはヘナが原因ではない事が多い。

インディゴ

天然ヘナとは自然に自生するミソハギ科の植物です。

この植物にアレルギーを起こす人も居ない事はないですが、ヘナ施術で実際に植物アレルギー反応を引き起こす原因の多くはインディゴにある事が殆どです。

インディゴとはナンバンアイ葉という”マメ科の植物”で、日本におけるヘナ施術では白髪を自然なブラウンにする為によくミックスして使われます。

ヘナ単品だとオレンジ色に染色するので、白髪量が多い人には少々色味が強く主張されやすい為インディゴのブルーの色素を補色で使う事によって馴染みが出やすく日本人には好まれやすいです。

では何故インディゴでアレルギーが出やすいのか?

それは元々マメ科の食物アレルギーをもっている人が一定数居るからです。

そのようなタイプの人にインディゴを混ぜてヘナ施術をすると痒みなどの症状が出る事があります。

2、ヘナ染めで化学物質アレルギーが何故おきるのか?

薬品

二つ目の原因には矛盾を感じる人がいると思うので包み隠さずお話しします。

世の中に出回っているヘナやインディゴには《天然100%》と《化学染料などが混ざったモノ》が存在します。

それは何故か?

答えは「人間の欲望が根深いからです」

髪や肌を大切にしたいから自然のもの、天然のものを選んで使っていたはずが気づいたら(もっとしっかり染めたい)(もっと早く簡単にしたい)とドンドン欲が出てきてしまい合成ヘナやインディゴが誕生してしまうのです。

なのでそれを知らず、天然100%だと思って染めていたけど化学物質アレルギーが起きてしまうというケースが出てきてしまうのです。

 

ヘナアレルギーが突然発症するケースはあるのか?

そして今回のお客様のように以前から天然100%のヘナとインディゴで染めていて、同じ物を使用したのに突然アレルギーを発症する事例も稀にあります。

分かりやすいものに例えるなら花粉症などもそうで、ある時から急に発症したりしますよね?

そのようなアレルギー発症のキッカケの事を、【コップ一杯になった水が溢れだした】というように表現されますが正に同じです。

しかし僕の現役美容師としての体感ですが、ヘナアレルギーを後々急に発症したケースは極めて少ないので現在ヘナ染めをしてる人はそんなに心配しなくてもいいかな思います。

因みに美容室を変えたり、使うヘナのメーカーを変えてから症状が出だした場合はもしかしたら合成ヘナによる化学物質アレルギーの可能性を疑う必要があるでしょう。

カラー見本の写真

ヘナアレルギー(植物アレルギー)の症状は?

では実際にどのような症状が現れるかというと、殆どの場合が[痒み]として現れる事が多い様に感じます。

施術した当日だけ、2~3日、一週間など様々です。

赤くなったというのは聞いたことありますが、ヘナを塗ってアナフィラキシーショック起こした事例は僕の周りではまだ聞いたことはありません。

昔アナフィラキシーショックを起こした事件があったそうですが掘り下げてみるとどうやら化学物質が入ってたとか…

少しでも不快感をおぼえるなら直ちに止めた方がいいでしょう。

かゆい

実はその痒みや痛み、アレルギーじゃないかも〈意外な原因〉

そしてここからは当店でも気をつけている事で、意外と痒みや痛みの原因で多いケースなのですが【塗り方が悪い】といった場合があります。

髪の毛には”生えている向き”というのがあります。

生えグセ、生えている方向などと言いますがこれに逆らって雑に塗布して長時間放置などしてしまえば頭が痛くなるのは当然です。

髪の毛を長時間結わっていたり、帽子を適当にかぶっていたら毛が変な方向に折れ曲がって痛かった経験ありませんか?あれと同じです。

他には擦り込む様に塗る人が居るらしいのですがアレも駄目ですね。

頭皮は意外と薄く顔の皮膚より薄いと言われているくらいデリケートな部分なので、ゴシゴシ強く擦れば痛くもなります。

塗り方

アレルギーを未然に防ぐには?

植物アレルギーというのがあると知っても、自分がそうなのかどうかを知る為に何ができるのか?

それが当店でも推奨しているパッチテストです。

最低でも48時間の経過観察を必要としますので、施術希望日の2日以上前には一度美容室に行き、腕や耳裏などにヘナもしくはインディゴ、またはその両方のペーストを一滴垂らして上から絆創膏なりで覆い様子を見ます。

痒みがでたり、かぶれる事が無ければOKです。

もしかしたらインディゴにだけ反応を示す場合があるのでその場合はヘナだけで染めるのもありですね。

後は体調によって反応が変わる場合もありますので(これはヘアカラーでも同じ)しっかり万全の体制でリラックスして臨みましょう。

できればヘナが得意な美容師さんを見つけて施術してもらった方が、塗り方など配慮してくれると思います。

ヘナのパッチテスト

まとめ

いかがだったでしょうか?

天然ヘナを選ぶ人は、〈髪や肌に優しいものを使いたい〉という方が多いですがアレルギーというのは人間がどうこうできるものではありませんので上手く付き合っていくしかありません。

いくらヘナが体に良いといっても、頻繁に繰りかえし過ぎて肌が異物と判断してアレルギー反応を起こしてしまう事も無いとは言い切れません。

なんでも適度が一番です。

自然のものは、コチラから歩み寄って少しだけ恩恵を受ける程度に考えておくと丁度いいかもしれません。

 

ヘナ染めの事をもっと詳しく知りたい方はコチラもどうぞ

>【ヘナがよく分かる】おすすめ記事9選<