【ヘナ美容師が解説】ヘナが染まらない原因や染め方のちょっとしたコツ
どうもこんにちは。
吹田市千里山で『天然ヘナ染めが得意な美容室マイフ』をやっています小牧健太です。
当店では新規のお客様の7割以上がヘナを求めて来られるのですが、中にはお家でヘナ染めをされる方も沢山いらっしゃいます。
しかしお家でヘナをされた事がある人はこんな経験ありませんか?
「自分でヘナ染めをしたけどしっかり染まらなかった」
「薄くしか染まらず、すぐにとれてしまった」
今日はそんな【ヘナで染まらないとお悩みの方】に向けて、原因と【簡単】に今すぐできる対処方法を解説していきます。
最後にちょっとしたコツや美容室で染める場合のメリットなどもお伝えしますね。
天然ヘナは自然のものなので従来のヘアカラーのように自在に染まりをコントロールできるわけではありませんが、しっかりその特性を把握して行えば今よりも染まりがよくなる可能性は十分にあります。
放置時間は十分か
まずヘナ染めに最も必要なのが【時間】です。
天然ヘナで染まりとが悪いと感じる人は、まず時間をもっとたっぷり置いてみましょう。
ヘナメーカーによって提示している放置時間に差はありますが、基本的に天然100%ヘナであれば長く時間を置いたからといって染まりが悪くなるような事は絶対にありません。※(植物アレルギーを起こす人もいるので心配な人は事前にパッチテストはしましょうね)
では『どのくらい時間が必要か』というと、最低1時間。長く置けるなら2~3時間程度置いてみるとヘナの持つ染色効果を最大限に引き出せます。
当店でもお客様からヒアリングさせてもらっている中で、放置時間が足りていないケースが以外とあります。
時間を長く置くなんてのは誰でもすぐ出来る事なので、何か家事をする前に塗布してみたり、放置時間に読める本を用意してみたり工夫してみましょう。
水分量は適切か
ヘナやインディゴなどの天然のハーブは、お湯や水で溶いてペースト状にしてから使用しますがその水分量が多すぎても少なすぎても駄目です。
マヨネーズやケチャップ程度の硬さにするのが理想的で、およそ粉に対して3~4倍の水分量でその硬さになります。
ヘナだけよりインディゴが混ざっている場合の方が同じ量でも固くなりやすく乾燥もしやすいので気持ち水やお湯(約60℃)を多めに混ぜるといいでしょう。後必ず塗布後はラップやタオルをして乾燥させないようにする事もとても大事。
では何故水分量が多すぎても少なすぎても駄目なのかと言うと、
【水分量多い】
水っぽく作ってしまうと塗布しても垂れやすいので髪や肌に留まりにくく効果が発揮されにくいし単純に薄まってしまう。
【水分量少ない】
ボソボソしていて塗りにくいしそもそも固形では髪や肌に浸透しない。水分が髪を膨潤させ開くことで成分や色素を浸透させれる。※特にインディゴは水分を含むと発色が良くなる。
なので適量が大事だという訳です。
髪は濡らす?濡らさない?
水分量の話をすると必ず出てくる質問が
僕の考えとしては,
【毛先まで全部塗る】のであれば濡らしてから塗りましょう、【生え際だけ】ならどちらでもOK。
理由は2つあります。
1、水分量の調節の為
2、塗りやすくして髪を痛めない為
1の〈水分量の調節〉は先程お話しした通りで、その視点からみるとヘナ粉と混ぜるのも髪に事前に含ませておくのも一緒です。
例えば、
〈しっかり髪を濡らしてヘナ粉をお湯3倍で混ぜて塗布〉した場合と〈乾いた髪にお湯4倍で混ぜた場合〉とでは大差はあまりないでしょう。※この比較は髪の長さや濡らし方にもよるので大体でお考え下さい。
2についてですが、当店では殆どが髪の毛を濡らしてからヘナを塗布させてもらっています。その理由が【髪を痛めない為】でもあるからです。
乾いた髪と濡れた髪では後者の方が櫛通りがよくなります。なので毛先までヘナを塗布する際には、コーミング(櫛で梳かす行為)で毛髪を痛めないように充分濡らしてから行います。
塗る量は足りているか
ご自身で染めようと考えた時、白髪染めは定期的に行う事だしコスト面も気になりますよね?
なるべく節約して塗ろう
と皆さん考えるのではないでしょうか?
従来のヘアカラーは薬が付いていれば色が変わりますが、ヘナやインディゴのような天然のハーブはそもそもしっかり染める力はありません。なので節約しすぎずに適量を塗布する事が大事です。
【ヘナ染めにおける適量とは髪の毛を包み込める程度】ヘナペーストで髪の毛を包みこめるくらいの量を塗布するのが理想的です。
(結構沢山使うのか…)と思った人に美容師からこっそりアドバイスするなら、“包み込み塗布”をするのは〈顔周りや生え際など白髪が特に目立つ所だけでもいい〉です。
白髪を染める場合は特にしっかりペーストで包み込んであげる事が重要なので、最低限気になる所だけでも結構なので意識してみて下さいね。
目安使用量(ヘナ粉)
ショート:40~50g
ミディアム(鎖骨ぐらいまで):60~80g
ロング:80~100g
染まり薄い・すぐ落ちる人
もしヘナを初めてまだ日が浅い人でこのような悩みがある人は、【染める頻度】を増やしみてください。
当店でも初めてヘナをされる方には〈ヘナデビューコース〉といって2週間に一度染めるコースでお願いしています。
1週間おきに染めれるならそれでも可。
色がとれきる前に上から重ねていくのが、ヘナを初めたて最初のポイントです。
もしヘナ歴が長くてこの悩みをお持ちの方は、ヘナの力以上の事を求めだしている可能性があるのでヘナに詳しい美容師さんに改めて相談してみる事をおススメします。
染め方のコツ〈慣れが必要〉
ヘナ染めには独特の染め方(コツ)があります。それは“置くように塗る”です。
すぐにできるものでは無く慣れが必要になりますが、毎回意識してれば自然と出来る様になるので諦めずにやってくだいね。
ポイントは皆さん手なりハケなりを使って根元の方から塗布していくと思うのですが、その時になるべくヘナペーストを伸ばさないのがポイントです。
ヘナを根元にポンポンっと置くイメージ。
置いてから広げすぎたり、毛先まで伸ばしすぎてしまうとヘナが髪の毛を薄くしか包み込めないので効果が薄れる可能性があります。
基本的に毛先の方はしっかり染めるというより色味を補正する程度だったり髪質改善を目的に使う事が多いと思うのでそんなに量はいりません。
しっかり染めたい根元の方に、ペーストを置き塗りする事を意識してみて下さい。
美容室で染めるメリット
ここまではセルフでヘナ染めをする場合の注意点などを解説してきましたが、最後に美容室でヘナ染めをするメリットも少しご紹介します。
・今回の記事の内容が徹底して行われるので【ヘナ染めの効果を最大限に引き出せる】。
・準備、塗布、後片付けといった【煩わしさが無くなる】。
・その他の付随されるサービスで【癒される】。(ハーブシャンプーや頭皮マッサージなど)
セルフでしかヘナ染めをした事がなくていつも染まりが悪いと感じるている人は、一度美容室で施術してもらってみると比較できていいかもしれませんね。
まとめ
今回は『ヘナで染まらない』と困っている人にむけた内容でした。
簡単に工夫できる事もありますので今一度初心に帰って挑戦してみて下さい。
でもヘナ施術において染まりの良さを求めすぎると本質を見失ってしまいやすいのでホドホドに。
実際に白髪がどのくらい染まるのか知りたい方は下記の記事も参考にして下さい。
なるべく濃く染めたいという方はインディゴも必須になってきますのでそんな方はコチラ▼