ヘナの詳しい説明〈初心者さん向け〉

こんにちは。

Maif代表の小牧です。

今回はヘナカラーの染まり方や色味、特徴などをご説明していきます。

 

この記事はこんな人におすすめ

  • まだヘナをした事がない
  • 経験はあるけど全くわかっていない

※当店で実際にお客様にお話しする内容を、”できるだけ忠実”に書いています。

迷われている方の参考になれば幸いです。

【染まり方】

まず、これまでのヘアカラーとは染まり方が全く違います。
薬品のヘアカラーだと地毛の黒も白髪もすべて同じ色に染まるのに対し、ヘナは白髪にしか色がつきません。
イメージしやすいように写真をお見せしますね。

記事の内容の補足資料

ヘナの染まり方(白髪少ないバージョン)

例えばこんな感じです。白髪にだけ色がついているのがわかるでしょうか?

このように白髪の部分にしか色がつかないので、基本的に均一にはならず〈ハイライト〉や〈メッシュ〉のような染まり方をします。

 

では、『白髪の多い人』が染めた場合はどうなるのか?

記事の内容の補足資料

ヘナの染まり方(白髪多いバージョン)

”全て均一っぽく”染まっていますよね。

この方は1ヶ月の内に3回、2週間おきのペースで施術してここまで染まりました。

皆さん白髪の量や生えている箇所がバラバラなのと、自然素材のカラーをを使うので全員が同じようになるというわけではないのですが、染まり方の分かりやい2例となります。

 

逆にこれまでの一般的な薬品染めは、髪を脱色する成分が入っているので地毛の黒と白髪の境がなくなって全て同じ色に染まるのが特徴なのですが、この脱色作用と化学色素が髪と頭皮にとって危険な原因なんです。

なのでこれからヘナに切り替えていくならば、へアカラーで染めていた毛先と完全に均一、1色に揃うことはないという事はご了承ください。

ヘアカラーとヘナの違いがわかりやすい写真をお見せします。

この様に、根元のヘナで染め始めた部分は白髪にしか色がついておらず黒い地毛部分はそのままです。

逆にヘアカラーで脱色されていた毛先には全て色がついていますよね。

 

この染まり方の違いはヘナに替えていくのであれば、皆さん必ず通る道になります。

対応策としては、暗めに染めて毛先の明るい部分を地毛の色に寄せていく

もしくはどんどん毛先を切っていき、髪を入れ替えていくという方法になってきます。

もしこのような染まり方が駄目でしたらヘナで染めるのは根本的に厳しいのですが、いかがでしょう?

【色】

次に色についてですが、”ヘナ”というのは基本的にオレンジ色に染まります。

こちらも写真でお見せしますね。

全体にまんべんなく白髪のある方が、ヘナだけで染めた場合はこんな感じです。
オレンジ色のハイライトやメッシュといった印象ですね。

白髪が部分的に固まって生えていると、オレンジ感はより鮮やかに強調されます。

例えばこちら


この方は顔周りに白髪が集中しているのでこのようにハッキリとオレンジ色が付きます

ただオレンジが苦手な人もいますので、その場合はインディゴブルーという別のハーブを混ぜて染める方法があります。

ヘナのオレンジとインディゴの青色が混ざるとブラウンに染める事ができます。
それが最初にもお見せしたこちら

白髪だけ茶色に染まり、地毛の黒はそのまま。

白髪が多い人だとこんな感じになります。

【染めたての色は違う】

インディゴをミックスしたブラウンで染めた場合の仕上がりは”緑っぽく”なるのが特徴です。

例えばこんな感じ

インディゴが青の色素を持っているので、白髪に着色すると染めたてはこのように緑っぽく染まるのですが、2日程かけてブラウンへと色が変わってゆきますのでご安心ください。

これは植物の特性で、水分と酸素に触れる事によって完全発色していく仕組みなんです。

 

またインディゴはヘナに比べ色味が不安定で取れやすいので、もしブラウンで染めていかれるならなら染めるペースが重要になってきます。

白髪染めとして満足できる染まり具合なら、1か月~1ヶ月半以内のペースで染めるのが理想的。

それ以上あいてしまうと前回染めた色が取れきってしまい薄ぞまりになっていってしまいます。

 

特に初めてヘナをされる場合は染まりにくく色落ちのスピードも早いです。

なので 当店では2週間以内の間隔で3回、重ねて染めて頂く事で土台を作る【デビューコース】をご用意しています。

3回コースの変化

まずはデビューコース(3回コース)での変化を記録した写真をご覧ください

記事の補足資料

染めたては緑っぽくなり、2週間後はこのぐらい薄く色落ちします。

 

1度染めただけだと2週間でこのぐらい薄くなってしまうので、間を開け過ぎず3回重ねる事によってしっかりと色を定着させました。

もう1人ご紹介すると


こちらの方も先程と同じく”インディゴ mix のブラウン”で染めています。

このように段々と色の重なりが出来てようやくしっかり染まっていくのが特徴です。

 

基本的にヘナ染めは自然の植物色素を使った優しいカラーなので、1回で完成ではなく重ねる事でキレイになっていくカラーなんです。

 

なので逆に間を開け過ぎると、重ね染めができないので薄くしか染まらないといった事が起こります。
ただ頻繁に染めても髪や頭皮に負担はないので健康的ですし、逆にやればやるほどツヤツヤになってゆくものなのでその点はご安心ください。

 

先述しましたが、ブラウンで染める場合はデビューコース後も1か月に一回、空いたとしても1か月半以内のペースで染めるのが理想的です。

【2回染め】

ただ、オレンジ色も苦手でブラウンがいいけど染めるペースが2ヵ月以上空いてしまう方。

そんな方には2回染めという方法もあります。

 

これは1回目にヘナのオレンジだけで染めて、流してその後すぐに上からインディゴブルーだけで重ねて染めていく方法です。

同日に2回染める事になるのでこの方法が一番しっかりは染めれますが、時間とコストがかかってきます。

全て2回染め

 

〈ご希望の色〉と〈美容室に通える周期〉、かけれる〈コスト〉のバランスが大事ですね。

【トリートメント効果】

オレンジ系が嫌いな方にはインディゴを混ぜてなるべくナチュラルになるように染めてゆくのですが、色の持ちやトリートメント効果だけで考えると、一番効果が高いのはヘナのオレンジだけで染める方法です。

ヘナのみ施術

これは決してインディゴが悪いわけではなくて、ヘナと同じ効果効能があり自然の植物なので髪や肌にも凄く良いのですが、ヘナだけの方がよりその効果が高いといったイメージです。

【色を決めましょう】

ここまで説明してきましたが色味はヘナのオレンジかインディゴを混ぜたブラウン、どちらがいいでしょうか?

まだ迷われる方はこちらの記事も参考にされてください。

カラー(薬品)で染めている髪にヘナしたらどうなるのかを解説

【ヘナショック】

そして最後になりますが、初めてヘナをされるとヘナショックという現象がおこる場合があります。

これはヘナで髪を綺麗にしようと思ったのにゴワゴワしたりギシギシしてしまう現象のことなのですが、カラーやパーマ、アイロンなどのダメージが強くある方程起こりやすいです。

 

どうゆう事かというと、ダメージのある髪というのは表面を覆っているキューティクルがこのように開いてしまってます。

それを皆さんトリートメントなどで上からツルツルさらさら剤をつけて誤魔化している状態です。

※黄色がトリートメント

ですがヘナはこのコーティングを取って、キューティクル自体を整えていき根本から改善していきます。
なので初期の頃は本来持っているダメージが手触りとして出やすいんです。

ただ、もしヘナショックが起こったとしても心配しないで頂きたのは、決して髪が痛むわけではありません
見た目はキレイだけど触った時に少しギシギシするかも、、、ぐらいのイメージ。

 

そしてその状態はずっと続くわけではなく、回数を追うごとにどんどん無くなっていきます。

更に、当店ではヘナショックをできるだけ和らげる為の【ヘナ用のシャンプー】を使ったり、洗い方にも徹底的にこだわっていますので、外を歩けないような悲惨な状態になる事は絶対ありませんのでご安心下さい。

まとめ

いかがだったでしょうか?

「あなたにヘナは合いそうでしたか?」

 

正直、便利な物ではありません。

色が少なかったり、手間がかかったり、最初は手触りが悪くなる可能性もある面倒なカラーです。

 

しかし、どんなトリートメントでも変わらなかった髪質変化が起こりますし、頭皮や健康を守りながら染める事ができる唯一無二の天然カラーです。

今じゃないと感じたら、またいつかタイミングが来た時に思い出してみてください。

 

これでヘナのご説明は以上になります。わかりにくい所やご質問などありましたら【店舗公式LINE】よりお気軽にメッセージ下されば代表小牧が直接回答させて頂きます。

 

最後まで読んで下さりありがとうございました。