【令和版】ヘナの正しい選び方。プロが教えるおすすめヘナを実例と共に紹介
どうもこんにちは。
吹田市千里山で『天然ヘナ染めが得意な美容室マイフ』をやっています小牧健太です。
プロの美容師として日々サロンでヘナ染めをさせて頂いている中で一番多いお悩みが【白髪】です。
白髪染めとしてヘナを使っていて、どうしても「次に美容室に行くまでに生え際の白髪が気になってくる」なんて声をよく聞きます。
なので今日は
ご自宅でもヘナ染めをしようと考えている方にヘナの選び方や必要な物などを一挙ご紹介していきます。
※今回お勧めするヘナは全て当店で扱っている天然100%ヘナ(インディーハーブスヘナ)のみで他社メーカーと比較する様な内容ではございません。
《その理由とヘナ選びのリスク》も最後にお話ししますので是非最後までじっくり読んでみて下さい。
- ヘナ基礎知識
- ヘナをする理由第1位は【痛まない白髪染め】
- 失敗しないヘナ選びのポイント
- ”染まり具合”と【商品】のご紹介
- 使用方法
- 髪質や頭皮環境改善を目的とする場合
- ヘナ選びで大事な事とリスクについて
まずは”ヘナ基礎知識”をおさらい
こちらの記事を読んでくれている方はある程度ご存知かと思いますが改めて【ヘナ・ヘナ染めとは何か?】メリットやデメリットを簡単にご紹介しておきます。
【ヘナとは】
ヘナ(henna)ミソハギ科の植物で、オレンジ色の天然色素を持っています。
主に温暖で乾燥した地域に生息していて、当店で取り扱いがあるのはインド産とモロッコ産です。
またヘナに含まれるタンニンやローソンという成分が髪の毛を補修したり強化してくれるので髪質改善としての効果も高い自然植物です。
一般的にはヘナタトゥーが有名ですが、美容室での主な使用目的としては、《毛染め・髪質改善・頭皮環境改善》の三つ。
【ヘナ染めとは】
日本におけるヘナ染めとは、ヘナ以外にもインディゴ(藍アイ)という植物を混ぜて使用する場合も多いです。
インディゴはマメ科の植物でブルーの色素を持ちます。
ヘナと混ぜ合わせて使うことでブラウン(茶色)を表現するのによく使います。
色味以外の効果効能はヘナと類似していますが、髪質や頭皮環境の改善を最優先とするならヘナ単体の方が効果は早いでしょう。
ヘナをする理由第1位は【痛まない白髪染め】
皆さんヘナに辿りつく理由は様々です。
- ヘアカラーで頭皮がピリピリする
- 髪が弱ってきてパサつく
- 薄毛が気になる
その中でも圧倒的に多い理由の第一位が【痛まない白髪染め】としてのヘナです。
確かに髪を傷めずに染める事ができる素晴らしい植物なのですが、従来のヘアカラーに比べ出来ない事も多いです。
なのでメリットデメリットをしっかり押さえておきましょう。
ヘナ染めとヘアカラー出来る事、出来ない事
ヘナ | ヘアカラー | |
---|---|---|
白髪 | 染まる | 染まる |
明るく | 出来ない | 出来る |
ダメージ | 無い | 有る |
髪質改善 | 出来る | 出来ない |
色味 | 選べない | 選べる |
放置時間 | 45~60分 | 20~30分 |
頭皮への影響 | 良い | 悪い |
失敗しないヘナ選びのポイントは白髪の量を見極める
ではここから実際に“ヘナ選び”について解説していきます。
どのメーカーのヘナを見ても同じようなラインナップになっているはずです。
- ヘナ(オレンジ)
- ブラウン(ヘナとインディゴが混ざったもの)
- 濃いブラウン(インディゴが多めに混ざったもの)
- インディゴ(青)
この中で初心者の方であれば〈ヘナ〉か〈ブラウン〉の二択で大丈夫です。
他の二つは上級者向けと考えて下さい。
基本的にはヘナ(オレンジ)のみで染める事をおすすめします。
理由としては【ヘナのトリートメント効果、塗りやすさ、色持ちが一番】だからです。
もし色味が嫌じゃなければヘナだけで染めて下さい。
ですが、もしあなたがオレンジの色味に少し抵抗があり白髪の量が多いのであればブラウン(茶色)で染める事をお勧めします。
【殆ど白髪】だったり【白髪が固まって生えていて】ヘナだけで染めるとかなり鮮やかにオレンジ色になります。
それはそれでヘアスタイルとして全然有りなのですが、もし抵抗がありそうならブラウンで染めるのが安心でしょう。
因みにブラウンで染めた場合の染め上がりは緑っぽくなります。
これはインディゴのブルーがその様に発色する為で、数日かけて完全発色してブラウンへと変化してきます。
しかしインディゴを混ぜる事で色味はよりナチュラルになりますが、ヘナだけの時より”色の持ち”や”髪質改善”効果はやや弱まるので早いペース(2週間)で染めて下さいね。
染まり具合と商品のご紹介
〈ヘナ〉か〈ブラウン〉で染めればいい、とはいえ実際にどんな感じに染まるのか気になりますよね?
当店での施術例からいくつかご紹介しますので参考にしてみて下さい。
〈ヘナ〉のみの染まり具合
全体的にパラパラ白髪があり顔周りに特に多いタイプです。白髪が無くなったわけではないですがオレンジブラウンになる事で目立ちにくくなっています。
一部分に白髪が集中して生えている所があり、かなり鮮やかにオレンジが出ています。
こちらも全体的にパラパラ白髪があるタイプ。更には顔周り内側に集中しているのでその部分は鮮やかなオレンジに発色している。
白髪が全体的に多く、毛が細いので地毛も染まりやすいタイプ。
更に何度か続けていった状態が次の写真。
殆ど従来のヘアカラーと分からないくらいの染め上がり。
髪質によってはヘナでもこのくらい染まる事もある。
ナチュラルヘナ(オレンジ)
100gパック/ 価格1,600円(税込)
商品一覧を見る
〈ブラウン〉の染まり具合
続いてはブラウン(ヘナとインディゴが混ざったもの)の染まり例を見ていきましょう。
基本的に白髪をしっかり(濃く)染めたい人や、白髪の量が多い人はブラウンを選択しています。
まずは一番多いパターンで、【ヘアカラーからヘナに切り替えて染めた場合】をいくつかご紹介します。
この方はかなり明るい茶色に脱色されていたので、ブラウンに含まれているインディゴ(青)が全体の明るさを落ち着かせてくれました。
こちらの方は白髪の量が多いので、根元の生えてきているところが緑っぽく染め上がりました。
続いては【殆ど白髪】の人にブラウンで染めたパターンをご覧ください。
根元の方に注目してもらうとわかると思いますがコチラのお客様は殆ど白髪で放っておくと真っ白なタイプ。
ブラウンを繰り返すとこの様にかなり暗い色が定着していきます。
暗くなりすぎるのが嫌な場合は根元と毛先を塗り分けたり、生えてきた根元だけを塗る様にしたり工夫が必要です。
この2枚のお写真の方は全体的に多く白髪があり、何度かブラウンを繰り返して来ました。
ヘアカラーの様に完全に白髪が無くなるわけではありませんが、ヘナ染めでもかなり自然にボケるようにはなります。
【なるべく白髪を目立たせない】ならブラウンがおすすめ。
ハーバルブラウン(茶色)
100gパック/ 価格1,800円(税込)
商品一覧を見る
使用方法
ではヘナを選んだら次は【使用方法】をご紹介します。
必要なものは全部で9点。
- タオル(首に巻いて塗布し、塗り終わったそれを頭を巻くと1枚でいけます)
- ラップ
- 手袋(使い捨ての安いもので十分)
- カップ(キッチンにあるボールなどでもOK)
- マドラー(泡だて器など)
- はかり(キッチンスケールなど)
- ヘナ(もしくはブラウン)
- お湯(大体60℃くらい)
- ハケ的なものがあれば良(無くても手でぬれます)
①カップに必要な分のヘナ粉を入れましょう。
↓
②その粉の量に対して4倍程度のお湯を流し入れかき混ぜていきます。
混ぜたペーストがマヨネーズくらいの硬さになるまでお湯を加えましょう。
↓
③手袋を付けて、首にタオル巻いて液が垂れてきてもいいようにスタンバイします。
↓
④そして出来上がったペーストを、ハケや手で塗っていきます。
※この時ペタッと頭皮にヘナを置くように塗布するのがポイントです。毛先はトリーメントを付けるような感覚で塗りましょう。
↓
⑤全体に塗布できましたら、ラップをしてタオルでくるんで終わりです。
※放置時間は45分~60分。
白髪の量が多かったり髪質が固めの人はしっかり目に時間をおいたほうがいいでしょう。
基本的に従来のヘアカラーと違ってヘナ染めは置けば置くほど色味は入りますのであまり時間は気にせずノンビリ待ちましょう。(実際には体が冷えてしまいかねないので3時間くらいが限度)
時間になったら流して終了です。
ヘナは天然の植物色素で落ちやすいので、最初2日間はお湯で流すだけにし、その後もなるべく洗浄力の低いシャンプーを使うのが好ましいです。
ヘナ染めスタートセット【オレンジ】
100gパックヘナ・手袋・ハケ/ 価格2,970円(税込)
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ヘナ染めスタートセット【ブラウン】
100gパックハーバルブラウン・手袋・ハケ/ 価格3,170円(税込)
商品一覧を見る
ヘナで髪質や頭皮環境改善を目的とする場合
ここまでは白髪染めとしてのヘナの選び方をご紹介してきましたが、〈白髪が無い〉もしくは〈白髪はそんなに気にしていない〉人で【髪質を改善していきたい人】がヘナをする場合の選び方も紹介します。
上記の目的の場合に多いお悩みがコチラ
- 艶がなくパサつく
- ペタッとボリュームがない
- 癖やアホ毛で広がる
- 薄毛
これらのお悩みを改善していくうえで選ぶ種類は2つです。
【ヘナ】か【ニュートラル】
ヘナがオレンジに対してニュートラルとは無色のヘナとご理解下さい。
ニュートラルとは製品名で原料は【アワル】という植物です。
このアワルもヘナやインディゴ同様の効果効能があるのですが色素がありません。
なのでトリートメント目的としてよく用いられます。
ですが髪質や頭皮環境の改善目的としてもやはり一番その効果が高いのはヘナのみになります。
もし現状ヘアカラーなどで髪の毛が茶色い人で色味を付けたくない人などはこのニュートラル(アワル)がおすすめです。
白髪が無い、もしくは少ない人でしたらヘナのみをお使いください。
実際地毛の黒い部分にヘナが着色しても色味は殆ど変わりませんのでご安心下さい。
ニュートラル(無色)※トリートメントとして
100gパック/ 価格1,300円(税込)
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ヘナ選びで大事な事とリスクについて
今回の記事は冒頭でも書いた通り(インディーハーブスヘナ)だけしか紹介していません。
というのも、ヘナ選びにおいて最も大事なのは、《天然100%であるかどうか》だからです。
悲しい事に以前、天然100%ヘナだと謳い販売されていたものが実は化学薬品が混ざっていて肌が被れてしまったという事故が他社でありました。
ヘナを選ぶ人は【健康】に【毛染め】をしたいという想いで選択されているのにそれでは意味がありませんよね。
しかし現状でも全てのヘナが完全100%天然であるかどうかは僕個人では調べられません。
なので自分がしっかり見極め使用し、会社と製品に信頼の太鼓判をおした製品しかおすすめ出来ないので【インディーハーブスヘナ】のみのご紹介となりました。
決して他社ヘナが駄目だという意味ではなく、あくまで僕の知りうる範疇を超えているので紹介しきれないというだけです。
まとめ
いかがだったでしょうか?
初めてのヘナ染めであれば何を選べばいいのか分からないと思いますので参考になれたら幸いです。
「もっとヘナ選びについて細かく相談したい」、「写真で白髪の量を見て自分に合う物を教えて欲しい」などありましたらいつでも《専用ライン》からご相談下さい。
当店のお客様だけに限らず全国どこからでもお気軽にお問合せ下さいね。
ぜひ素敵なヘナライフのお手伝いさせて下さい。
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