【意外と簡単】ヘナ染めを長持ちさせたい場合の配合やシャンプー方法
どうもこんにちは。
吹田市千里山で『天然ヘナ染めが得意な美容室マイフ』をやっています小牧健太です。
よく初めてヘナに挑戦するお客様との会話の中でこんな話になります
こんなを会話したことある人もいるのではないでしょうか?
なので今日は
出来るだけヘナを長持ちさせる為の染め方や方法を解説していきますね。
今回ご紹介する方法は全員ができるわけではないですが、長持ちさせる為に誰でも出来るレベルの事も紹介していますのでぜひ最後まで読んでみて下さい。
よく染まるヘナは危険です
まず最初に【大事】な事をお伝えします。
毛染めとしてヘナを使用するお客様にとって色持ちの良さがかなり重要なのはわかります。
ネットを見ていると【よく染まるヘナ】【一度でしっかり】などの謳い文句を見かける事がありますがこれらを安易に選ぶのだけはやめましょう。
当店のヘナを含め天然100%のものには限界がありますし、コントロールできるものではありません。
何かしらの化学薬品をまぜれば染まりをコントロールすることも出来るかもしれませんが、それでは『何の為にヘナを選ぶのか』という話になってしまいます。
髪や頭皮などの事を考え、健康的に毛染めをしたいという想いからヘナを選ぶのであれば上記にあげたような製品を安易に使うのはおすすめできません。
長持ちさせたいなら《ヘナのみ》インディゴは混ぜないのがおすすめ
当店でもヘナで白髪染めをする場合などいくつかの配合パターンがあります。
- ヘナのみ
- ヘナ:インディゴ2:3
- ヘナ:インディゴ1:5
- ヘナ:ターメリック1:10%
数ある配合パターンの中から経過を見させてもらっている中で次回来店時に色残りがダントツにいいのはやはり【ヘナのみ】なんですね。
時間や経済的などの理由でどうしても毎月美容室でヘナ染めに行くのは現実的ではない、という方は何もブレンドせずにヘナ単品で染めて下さい。
とはいえ、日本ではヘナだけではなくインディゴ(藍)を一緒に混ぜて使うケースも多いです。
※左がヘナのみ、右がインディゴ配合
その理由として日本人がヘナのオレンジ色に抵抗を感じる人が多い為、インディゴの持つ青の色素を活用することでブラウンをつくり出しなるべくナチュラルにしていこうという考えがあるからです。
しかしこのインディゴ、暗い印象や濃く染めたいといった要望には適しているのですが【長持ち】という点ではあまり効果的では無いように僕は感じています。
白髪が完全に戻ってしまうわけではないのですが、染め上がりと1か月、2か月経った時などの【時間経過での色の変化が出やすく】褪せやすいです。
3週間~1か月周期程度で染める事に慣れている人でしっかり白髪染めをしたい人はインディゴを混ぜて施術するのもいいですが、そんなにマメに染めれない人にはおすすめできません。
ヘナだけでちゃんと染まるのか
「ヘナだけで染めた方が長持ちするのはわかったけどちゃんと染まるの?」
このような不安があると思いますので、実際にどのように染まるかいくつかのパターンをご紹介しましょう。※拡大してよくご覧ください。
コチラの方は3回〈ヘナだけ〉で染めた状態です。
元々細毛さんなので、白髪だけではなく地毛にも着色して全体的に明るくなったように染まっています。
コチラの方はそんなに変わってないように見えますが中をめくると、
この様に染まっています。左のビフォー写真を見ても中間~毛先の方はかなり色が残っています。
大体2か月に一度のペースでご来店されています。
コチラの方も2か月に一度くらいのペースです。
顔周りに白髪が集中していますがヘナのみでの施術なので色残りがいいです。
コチラの方は結構白髪量が多いので染めたての根元部分はかなりオレンジ感が強く出ています。
最近はインディゴを混ぜて染めさせてもらってますがやはり染める頻度が早くなってきていますね。(インディゴを混ぜた方が色落ちが早く感じるそう)
参考記事:【ヘナとインディゴのミックスで染めるべき人】とはどんな人なのか?
あなたはどう感じましたか?
上記の写真を見て、(これじゃちょっと白髪が目立つな)(全然染まってない)(オレンジ強いな)と感じたならヘナのみで施術する事はできないのでインディゴを混ぜていく事になります。
染まり方の満足度合いは人それぞれ価値観が違いますので正解はありません。
勿論当店ではインディゴもヘナ同様天然100%でケミカルなものは含んでいませんが、先程もお話ししたように色の褪せるスピードは比較的早いです。
特にヘナを始めたばかりの頃はその差が顕著にでやすく、色味が安定してくるとそこまで色落ちの早さは感じなくなってくるでしょう。
因みに当店でヘナ:インディゴのブレンドで染めている人の多くは、遅くても1か月半くらいのペースで染めている人が多いです。
それでもなかなか美容室に行けないという人は
『ヘナだけは満足できなそうだからインディゴを混ぜてしっかり染めたいけど、月に一回は通えない』という方は、途中で気になるとこだけ“自分で染める”方法を取りましょう。
従来のヘアカラーと違い、セルフで行った場合のリスクが極めて少ないのもヘナの良いところ。
※ヘナのリスクとしては、ケミカルヘナの存在や植物アレルギーなどを指します。
色も限られていますし、時間の置き過ぎなどもありません。
顔周りや分け目やつむじ周辺の見えるとこだけを、次に美容室に行くまでの間に自分で塗って気になる白髪などをカバーしてください。
上手に塗れてなくても、気になるとこさえ染められていたらOK。
後は美容室に来ていただいた時に僕達プロが綺麗に全体を染めますのでお任せください。
ヘナの色持ちを良くしたいならシャンプーを辞めてみる
(えっ)、と思った方もいるかもしれませんが何を隠そうこの僕も【毎日シャンプーから卒業】しました。
スタイリング剤をつける日もあるので現在はシャンプーするのは週に一回ぐらいですかね。
その他は湯シャン(お湯でしっかり流す)だけです。
多分これをするだけでもヘナの色持ちは格段によくなると自分自身でも体感しています。(※毎月ヘナ染めしてるので)
従来の洗浄力の強いシャンプーで毎日洗っていては流石に自然の天然色素なんて取れやすいです。
他にも頭皮に残しておくべき菌なんかも取り除いてしまうので、色持ちの為だけではなく体の為にもシャンプーを辞めてみるというのは有効的な手段の1つですよ。
因みに髪の汚れの80%はお湯で洗い流せるので、何も付けないならタマのシャンプーで十分だと考えます。
【塗るだけヘナ】というメニューの活用。
これはその名の通り、来店頂きヘナを塗ってそのまま帰って頂きお好きなタイミングで流していただくメニューです。
それぞれの美容室で微妙に名前は違いますが、コロナ以降特に滞在時間短縮の意味もありこのメニューを用意されている美容室が増えたように感じます。
マメに美容室に行きたいけど長い拘束時間のせいで足が遠のいてしまう人にぜひ使ってもらいたいですね。
美容室滞在時間が短く、およそ40分くらいなので忙しい方や長時間座っているのが嫌な人に特も人気でお値段も割安になっていますので、お手軽にしっかり染め続けたい人には大変便利な方法かなと思います。
塗るだけの場合は深めの帽子やツバの長い帽子をご用意してもらったり、夕方日が落ちてからの目立ちにくい時間などを皆さんうまく活用されてますよ。
※写真の状態にラップとタオルまで致しますのでその上から帽子などを被ってもらいお帰り頂けます。
まとめ
いかがだったでしょうか?
ヘナに挑戦したいけど頻繁に美容室に行けないという人の参考になれたなら幸いです。
今回の内容をもう一度おさらいしておくと、
- ヘナのみで染める、インディゴは使わない
- インディゴを使うなら色が安定するまでは途中、気になる箇所だけ自分でもやる
- シャンプーを辞めてみる又は回数を減らす
- 塗るだけヘナを活用して時短
以上の様な内容でした。
記事内でも書きましたが、長持ちさせる為に安易に【よく染まるヘナ】を選ばないように気を付けて下さいね。
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