ヘナ施術解説〈パサつき、ペタンコ、白髪〉まとめて解消していきます
どうもこんにちは。
吹田市千里山で『天然ヘナ染めが得意な美容室マイフ』をやっています小牧健太です。
今日は当店のお客様にご協力頂き、施術解説をしていきます。
ヘナで色を付けながら、手触りやボリュームアップなどの髪質改善も同時に狙っていきます。
✔こんな方におススメです。
- 髪に少し色をつけたいけどヘアカラーは使いたくない人
- パサつきが気になる人
- 分け目がペタッとして頭皮が透けやすい人
- 細毛・ネコっ毛の人
お客様がヘナにする理由
今回のお客様はヘナ染めは初めてです。
以前はヘアカラーをされていましたが、年齢と共に髪が細くなりパサつきが気になり出したので辞めていたそうです。
しかし最近また髪に少し明るさが欲しくなり、痛まない毛染めを探してらしたのでヘナをご提案したところ「やってみたい」という事でチャレンジされました。
ここで1つ誤解しないで頂きたいのですが、ヘナには髪の毛を脱色する力が無いので明るくする事はできません。
しかしある一定の条件に当てはまる髪質の方は、脱色しなくても色素が付くだけで明るく見せれる場合があり、今回のお客様は正にそのタイプだったのでヘナで叶えれると判断してご提案しました。
詳しくは下記の記事にも記載しています。
〉『ヘナだけど明るい色にしたい』と考えている人に全てを伝えます。〈
実際に『自分の髪質ならヘナを塗った時にどのように見えるか』は、ヘナ施術の経験が豊富な美容師さんに聞いてみましょう。
ヘナデビューコース〈1か月に三回集中染め〉
当店では初めてヘナをされる方の殆どがこのコースです。
というのもヘナやインディゴの持つ天然色素は一度施術しただけでは薄く取れやすいです。
しかし重ねていく事でより鮮やかにしっかり定着していきますので、まずはあまり間隔を開けすぎずに三回やってみましょう。
1回目の施術
施術前の状態がこちら。
お客様の要望としては『少し明るくしたい』との事でしたが、それに関しては髪質的に(細毛で元々色素が薄いので)簡単に叶えれそうな状態でした。
それ以外に気になったのがパサつきとクセによるまとまりの悪さ、そしてトップのボリュームが無い事です。
カラーやパーマなどは長らくされていないとの事だったので、恐らく年齢と共に髪が弱ってきている中での普段のお手入れが行き届いていなかったのかなと感じる状態でした。
トップの方のボリュームも髪の毛自体に力が無い感じで一本一本が倒れてしまっていたので、ヘナでしっかりコシを出していけばかなり改善していけるだとうという見立てです。
今回は三回ともヘナのみで施術を行い、一回目の放置時間は45分です。
結果がこちら
白髪の部分にヘナのオレンジブラウンが付いただけではなく、地毛の黒だったところも色がついて少し明るくなったように見えます。
実際にお客様も
「もっと色付かないと思ってた」
と仰るぐらいパッとみて2レベルぐらい明るくなった様な印象になりました。
ヘナに切り替え初めの頃はヘナショック(ヘナの性質によるキシんだ手触り)という現象が起こりやすいですがそれも感じる事無く一回目からかなり効果が出たなというのが正直な感想です。
絶対ではありませんがパーマやヘアカラーなどで既に化学薬品のダメージが強くみられる人ほどヘナショックは起こりやすいと感じています。
2回目
ご来店時がこちら。
前回より丁度2週間後です。
お客様:「髪質が変わったのがわかる!」
お客様:「ただ匂いが…」
《匂い問題》に関しては記事後半に詳しくお話ししますね。
色の残り、髪質の改善はどちらも凄く喜んで貰えたようでヘナとの相性がとてもいい髪質です。
それらを踏まえて、2回目からは放置時間を40分に短縮し施術しました。
髪のボリュームとまとまりが更によくなっていっているのは見てわかると思うのですが、実際に施術して髪の毛を触っているとコシが出始めたと感じたのも二回目終えた後からでした。
髪の毛自体が強化されて芯が出てくるような感じ、”猫っ毛”や”柔らかい毛質”の人には特に味わってほしいです。
基本的に頭頂部がペタンコな髪型はありません、なので【髪のコシ】とはどのヘアスタイルをするにも有るにこした事ない大事なポイントです。
三回目
ヘナデビューコース最後です。
正直色だけで見ると二回でも充分色味は定着しているタイプでしたが、よりしっかり定着させる為とまだまだ髪を強化できるので前回から更に2週間後にご来店頂きました。
染めたての色も今までで一番鮮やかに出ています。
もし色が付きやすい人でそこまで色味がいらない人には、アワル(無色のヘナと言われたりする)と混ぜたり塗り分けたりして対応してますのでご安心下さい。
参考記事》ヘナでトリートメントをお勧めする3つの理由と《無色のヘナ》について
これでヘナデビューコースは終了です。
今回のお客様の場合ですと白髪の量、色の残り方を見る限り1か月~1か月半に一度染めるくらいのペースでいいと思います。
《なるべくしっかり濃く染めたい人は2~3週間に一度》が理想的、髪質の向上目的なら3週間毎くらいが好ましいです。
因みにヘアカラーと違って痛みませんのでどれだけやっても良いのが天然ヘナ染めです。
匂い問題は好みなので割り切る
では記事中に出てきたヘナの匂い残り問題について触れたいと思います。
- 畳
- お茶
- 原っぱetc…
ようは草系の匂いですね。
そしてこれらの匂いは染めたてから3日間ぐらいは濡れている時などによく匂います。
(周りに臭いと思われてるんじゃないか)と心配される方がいますが、よっぽど近づいたり湿気の強い密室に一緒にいるなどしない限り案外分からないものですよ。(僕は自分が染めたての時に色んな人に直接聞いたり、嗅いでみてもらったりしましたが流石に頭をクンクンしたら匂います)
正直、自然の草の持つ匂いなので(癒される)とも取れますし(臭い)と取る人もいるのが現状です。
ですが【全ての人が不快に思うような匂いではなく】あくまで【好みの分かれる匂い】なので割り切るしかないかなと思います。
当店では基本的に染めてから2日間はシャンプー剤を使わない”湯シャン”をおすすめしてはいますが、どうしても匂いが気になる方は当日だけシャンプーを我慢して翌日の夜からシャンプーを使うなどして頂いても全然OKです。
あとはお休みの前や、翌日に人とあまり会わない時などタイミングを合わせてもらったりもしています。
そしてこれは僕含む体験者の声ですが、
『やる度に発する匂いが少なくなってくるし、慣れてくるのか匂いがあまりしなく(気にならなく)なってくる』のであまり気にしすぎずハーブパック感覚で楽しんでください。
まとめ
【ヘナデビューコースの施術解説】と【ヘナの匂い】について解説してきましたがいかがでしたか?
ヘナって凄いオレンジになるイメージが先行していてチャレンジできていない人も多いですが、白髪の量や髪質によってはまるで従来のヘアカラーかのように地毛も変化して見えるんです。
それでいて「髪に艶が出たり」「ボリュームが出たり」良くなっていくとしたら、もはや通常のヘアカラーでリスクを負ってまで染める必要が無くなってしまうかもしれません。
色の選択幅が少なかったり、匂いの好みが大丈夫であればヘナやインディゴなど天然の植物で作るヘアデザインは自分自身や環境にとっても良いので凄くおすすめですよ。
当店では通常のヘアカラーも可能(パーマはやっておりません)なので迷っているならぜひ一度ご相談下さい。
最後まで読んで頂きありがとうございました。