【ヘナとヘアマニキュアの違い】を美容師の体感と共に解説します。

どうもこんにちは、吹田市千里山で『ヘナが得意な美容室マイフ』をやっています小牧健太です。

今日は

【ヘナとヘアマニキュアの違い】を現場で働く美容師の体感を交えながら解説していきます。

こんな人におススメ
●ヘアカラーから変えようかなと考えている人
●マニキュアとヘナで迷っている人
●髪や頭皮に優しい毛染めを探している人

今回このブログを書こうと思った”きっかけ”は、普通のヘアカラーだと髪が痛むから

「マニキュアかヘナにしようか迷っているんだけど?」

というお客様が結構いらっしゃるのでまとめてみる事にしました。

 

どちらにもメリットはありますし、意外と知られてないデメリットもあるので解りやすく解説していきますね。

 

髪の毛を持ち上げる女性

 

本当にマニキュアやヘナは髪の毛に優しのか?

まず皆さんの中でも共通認識だと思うのですが、

【マニキュアやヘナは”ヘアカラー”より髪の毛に優しい】という説が正しいのかどうか。

答えとしては、おおむね正しいです。(※詳しくは後程)

 

マニキュアはヘアカラーよりは傷まないですし、ヘナは全く傷みません。

痛みの度合いでいうと、

マニキュアとヘナ比較

ヘアカラー>ヘアマニキュア>ヘナといった順番です。

 

では《何故ヘアカラーより傷まないか》というと、染まり方に大きな違いがあるからです。

髪の毛のメラニンを壊して色を入れていくヘアカラーに対して、ヘアマニキュアやヘナは髪の毛の表面に色を付着・コーティングさせていくからです。

《壊さない=傷まない=明るくはならない》です。

 

ヘアマニキュアについて

まずはヘアマニキュアがどうゆう物なのか、先ほど〈ヘアカラーよりは傷まないと〉と書いたのですがその辺もあわせて解説していきますね。

※ここからは色んな人の考え方があるので全て正解だと言い切る事はできませんが1つの知識として捉えて下さい。

 

まずマニキュアはヘアカラーのようにメラニンを壊したり(脱色)はしません、なので明るくすることはできないのでヘアカラー程は顕著に痛みは感じないでしょう。

しかしマニキュアは化学染料を使用しています。

昔に比べてそれら化学染料も人体に負担の少ないものへと変わってきてはいますが100%害が無いとは未だに言い切れません。

その化学染料ですが色々種類も多く全て詳しく説明しだすとキリがないので割愛しますが、マニキュアに使われている代表的なものに『タール色素』というものがあります。

これは実は海外では禁止されている国もあるような染料なので、美容師の人達でも意見が分かれます。

なので気になる方は検索して自己判断してみてください。

ヘアマニキュア

現役美容師としてマニキュアの体感を語ると…

ここからは美容師として日々たくさんの髪の毛に触れている経験から正直にお話しします。

ヘアマニキュアをしている人というのは“独特の手触り”がします。

固いというかゴワついているというか人工的な膜みたいなものを感じます。

しかし染め上がり、見た目の艶々さがヘアマニキュアはとても綺麗なのも特徴です。

二つの特徴は相反していますが、それらを引き起こしている共通の理由としてマニキュアのコーティング作用が挙げられます。

このコーティング作用を例えるならば爪にするネイルと同じです。

塗ればツルツルになりますが、長期間放置して剥がれてくると爪がボロボロになっていませんか?

化学染料というのは艶も出せますがその分負担もあるという事です。

ネイル

ヘアマニキュアは色のバリエーションも豊富ですしヘアカラー程は傷まないですが、化学染料ゆえの傷みというのは少なからずあると僕は考えています。

 

その他にも皮膚につくと取れにくいので自分でやるには難易度が高いでしょう。

特に白髪染めとしてマニキュアを考えている場合、一番染めたいのは地肌に近い部分の伸びて来た白髪ですよね?

皮膚に付けずギリギリの所でしっかり塗布する技術はかなり難易度が高いと思います。

そしてそれだけ難しい割にはカラー程しっかりは染まらないのが現実です。

ヘアカラーと比較すると色落ちも早く、髪の表面にコーティングしているだけなので当たり前ですが洗うたびに落ちていきます。

頻度としては3週間~1か月ペースで染める事が多いでしょう。

【色んな色味を楽しみたい、ある程度しっかり染めたい、髪や肌への負担は多少減ればいい】という人には最適だと思います。

 

ヘナについて

ヘナに関しては、ヘアカラー・ヘアマニキュアに入っているような化学的なものは一切含んでいませんので髪の毛や肌へのダメージは全くありません。

ヘアマニキュア同様ブリーチ作用(脱色作用)が無いので明るくする事はできず、ヘナという植物がもつ天然の色素で染色していきます。しかし稀に植物アレルギーを持つ方も居るので全ての人に良いとは言い切れません。

特にヘナ施術の白髪染めをする場合殆どのお客様に配合する”インディゴ”という植物に対してのアレルギー反応を持つ方が一定数居るのも事実です。

※ヘナによるアレルギーに関する記事はコチラから。

 

しかし昨今の健康への意識の高まりを見ると『ケミカル(化学薬品)を全く使わない毛染め』はどんどん需要が伸びていくように感じます。

ヘナ

 

美容師としてヘナの体感を語ると…

ヘアカラーやヘアマニキュアに比べるとヘナの染色能力は圧倒的に低いです。

マニキュアとヘナ

もはや比べようがないくらいに…

しかし、天然ヘナなどのハーブを使った施術は髪が良くなっていく髪質改善の効果は群を抜いています。

具体的にヘナ染めの染まり方について簡単に説明すると、ヘナの「オレンジ」とインディゴの「ブルー」それらを混ぜた「ブラウン」しか色がありませんし、天然の植物なので白髪が無くなるという事はまず無いです。

白髪がボケるといった印象が正しいかもしれません。

しかしこのボケるという染まり具合がミソだと僕は体感しています。

 

「ボケる程度しか染まらないって事はムラになるって事?」

 

と悪いイメージを連想してしまう人が多いのではないでしょうか?

 

実際に回数を重ねだすと”そのイメージ”とは少し違った結果に驚きます。

《自然のハイライトカラー》と僕はよく例えますが、その人の髪の毛でしか出せないオリジナルなボケ方があり、唯一無二のデザインを創り出せる事が魅力かなと思っています。

 

とはいえ染まりが悪いと辞めてしまう方が多いのも現場での実情です。

染まり方に関して満足できる人と出来ない人で大きく分かれるのが特徴のヘナですが、そのトリートメントとしての髪質改善効果は続けると確実に皆さん実感されています。

色落ちに関しては、そもそもしっかり染めない分マニキュアよりはもつ印象です。

ただヘナの場合は一度でしっかり染まるわけではないのでカラーやヘアマニキュアからの切り替え時は2週間に1度くらいのペースで染めなければなりません。

なので時間に余裕が無い人もヘナには向いていないと言えるでしょう。

【何よりも安全・健康が優先、髪質を良くしたい、白髪はまぁボケるぐらいでも良し】という人に最適です、

ヘナ仕上がり

 

まとめ

髪への負担・ダメージは、

マニキュアとヘナ比較

ヘアカラー>ヘアマニキュア>ヘナの順。

 

【ヘアマニキュア】●カラーよりは痛まないが化学染料使用により起こりうるリスクがある。

●色のバリエーション豊富。

●コーティング作用が艶を出すがその弊害もある。

●一回である程度しっかり染まる。

【ヘナ】●自然のものなので髪へのダメージはゼロだが植物アレルギーの人はできない。

●色の選択肢が少なく染まり具合はボケる程度。

●髪質を向上できる。

●時間がかかる。

美容師から最後にアドバイス

まとめ

今回の記事を読んでもどちらにすればいいのか判らない人へ、美容師から最後に提案です。

 

白髪が見える事にストレスを強く感じるなら【ヘアマニキュア】

〈※なるべく毛髪や肌に優しいものがいいけど、白髪は絶対にしっかり染めたい人。〉

 

白髪も気にはなるけどそれより髪の毛や肌の質を良くしていきたいなら【ヘナ】

〈※素材を生かしたい、これ以上傷めたくない、白髪はある程度で良い人。〉

 

あなたはどのタイプですか?

 

※申し訳ございませんが当店では現在ヘアマニキュアは行っておりません。

天然ヘナやハーブを使った施術をもっと知りたい方はこちらをどうぞ。