【クセ・毛が硬い・40代女性】ヘナカラーをしました。写真と共に解説
どうもこんにちは
吹田市千里山でヘナが得意な美容室マイフをやっています小牧健太です。
今日も
ヘナを使った白髪染めの施術解説ブログ
このブログは
ヘナには興味あるけど実際どんな感じになるのか不安…
といった方に向けた1つの施術例になります。
今回のお客様
こちらのお客様は以前、髪と肌のことを考えヘナをされていたのですが諸事情でお時間がとりづらくなりもう1年以上何もされていませんでした。
当店に【ヘナデビューコース】でご来店頂き再びヘナ染めをスタートされました。
因みにお写真の時は、1回目のヘナ染めから2週間後にご来店された時のものです(またもや1回目を取り忘れてしまいました、スイマセン)
表面の見える所にはそこまで白髪の量は多くないですが
めくると白髪が集中してあるのが分かります。
特に顔周りに近い部分に多いので、洗顔やお化粧直しやふとした時にとても気になると思われます。
2回目のヘナ染め
まずは髪の毛を濡らしてからアルガンオイルでマッサージ、頭皮をリラックスさせ髪の毛に適度な油分を補給します。
今回使用するのは当店でも最も多い配合、
ヘナ:インディゴ 2:3のハーバルブラウンで根元~毛先まで一気に塗っていきます。
ヘナやインディゴなどのハーブは約60℃くらいのお湯で混ぜていきます。
当店ではペーストを入れている容器も専用のもので保温性に優れたものを採用しています。
そして塗布後はラップをしてからタオルで包みます。
※当店では加温はせず自然放置のみです
今回は45分間おいてからタオル・ラップを外して更に10分、計55分おきました。
お流しですが、当店ではヘナ施術をされたお客様は基本的に湯シャンです。いわゆる皆さんが普段使われているような泡立つシャンプーは行いません。(その理由はまた別のブログで)
しっかりと湯シャンをした後はハーブシャンプーかクリーム洗髪、もしくはその両方を行う場合があります。
今回はクリーム洗髪のみをしました。
その理由としてはお客様の髪質が元々固めだったからです。
簡単なイメージとしては《ハーブシャンプーは髪の引き締め》《クリーム洗髪は髪を柔らかく》するです。
今回のお客様の髪の硬さはダメージによるものでは無く本来持つ硬さでしたので柔らかさだけを求めました。
【染まり具合】
どうでしょうか?
表面に関しては元々白髪の出方もまばらだっったのでかなりいい具合にボケていますね。
そして今回のお客様の一番のポイントでもある内側の白髪が集中している所はというと、
インディゴを混ぜた場合の染め上がりである黄緑感が出ています、
特に顔周りの白髪が集中しているところは分かりやすいですね。
これは48時間かけて更に発色していき、数日経てばブラウン系へと変化していきます。
【質感・クセの収まり】
お客様の感想としましては、『柔らかさが出た』『クセが意外と収まる』でした。
今回は更にこのお客様から出た二つの事を深堀していきます。
『柔らかさが出た』
これに関しては先ほど工程説明の時にも柔らかさを出すためにクリーム洗髪をしたと書きましたが、実はクリームだけではダメなんです。
※ココからは僕個人の考えですので参考までに…
髪の毛は弱酸性が最も健康的でフラットな状態です、しかしダメージを補修したり質感を変えるにはアルカリ性にしたり酸性にしたり上手くコントロールしてあげる事が重要だと僕は考えています。
分かりやすく言うと、アルカリ性(開く)酸性(閉じる)をコントロールすると髪が良くなるという理論です。
なので今回は、水で濡らす(髪の毛が膨潤して開く)→ヘナを塗る(髪の毛がキュッと閉まる)→クリーム(閉まりすぎた毛をちょっと緩めてあげる)という開けたり閉じたり緩めたりする施術が柔らかさを作れたのだと思います。
『クセが意外と収まる』
先にお話ししておくと今回のお客様は一回目ご来店時は胸くらいまでの長さで実は結構強いクセをお持ちでした。
それをバッサリとショートボブに切らせてもらった上でヘナ染めをしました。その上でこのコメントです。
これに関しては考えられる理由としては、正直カットも大事ですがそれだけではここまで収まったかどうか微妙なところです(因みにショートカットは大の得意です)
カット以外にもヘナの穴埋め&コーティング作用のお陰だと考えられます。
ヘナに含まれる天然成分に『ローソン』や『タンニン』というものがあります。
それらの天然成分が高濃度に含まれているお陰でクセが暴れずに収まっているのだと考えられます。
まとめ
今回のお客様は色の染まり具合に関しては平均的なヘナの染まり具合と言えるでしょう。
ただ髪質が硬くてクセがあるタイプでしたので、1度目にの施術終わりは少しゴワッとした感触がありましたが二回目からはそれもかなり減ったと感じました。
元々硬い髪質の人によく見られるのですが、ヘナの酸性の性質により不揃いなキューティクルが引き締まることで、手触り感を悪化させてしまう事があります。
しかしこれはヘナによって髪が傷んだ訳では無く、髪の表面が収斂作用によって急激に引き締まった状態です。
カラーやパーマなどによって痛みが多い人ほどキューティクルが開いてしまっているのでそれが閉じたときにギシギシしたように感じやすいのです。通常は数日で状態は改善されていきますのでご安心ください。
又今回はクセ毛の方でも【ショートカット+ヘナ】によってかなり収まりの良いお手入れが楽なスタイルを実現可能な事が分かりました。
参考記事:朝がラクな艶髪は【ショートカット×ヘナ染め】で作れるのを知ってますか?
しかしヘナが全ての人に相応しく、等しく効果を発揮できる訳ではございません。
自然のもの故の不安定さもありますのでそういった部分も理解した上でヘナをすると良いんじゃないかと思います。
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