【若い人向け】ヘナでヘアカラーってどうなの?新しいトレンドとデザイン
どうもこんにちは。
吹田市千里山で『天然ヘナ染めが得意な美容室マイフ』をやっています小牧健太です。
当店では20代のお客様からヘナ染めのご予約も入ります。
しかし皆さんヘナの最初の印象って
ではないでしょうか?
確かに白髪染めとして使用されているケースが多いので挑戦するのを戸惑ってしまうと思いますが、近年は世界的に見ても若い世代のヘナを使った『身体的・精神的に健康な美容』というトレンドが確実に増えてきています。※ヴィーガンビューティーもその1つ。なので
なので今回は、
若い人向けのヘナの使い方、メリット・デメリットと”ヘナを使ったデザインカラー”を紹介していきます。
ヘナって結局何?
ではまずは基本中の基本からご説明します。
ヘナとはhenna(ヘンナ)と呼ばれる植物(葉っぱ・ハーブ)です。
ではこの植物で何をするのかというと2つあります。
毛染めとトリートメント(髪質改善)です。
恐らく20代30代くらいの若い世代でヘナにたどり着いたという事は以下の悩みや願望のどれかに該当するのではないかと予想されます。
- ヘアカラーなどで髪が痛んでしまった。
- 髪がペタっとしてボリュームが無い。
- ヘアカラー(ジアミン)アレルギーがある。
- 綺麗に伸ばしていきたい。
それらを改善したり叶える力がヘナには有ります。
トリートメントとして”ヘナ”を使う場合のメリット・デメリット
ヘナはタンニンという天然のポリフェノールが多く含まれています。
これが髪のダメージ部分を補修してくれ、更には毛髪そのものを収斂(引き締め)するのでやればやるほど髪が強くなっていきます。
従来のトリートメントの仕組みは、化学的な栄養成分を足して足して最後にコーティングするといった仕組みなので、髪が重くなってしまったり美容室帰りは良いけど直ぐ効果がなくなったりする事が殆どです。
しかしヘナの収斂効果(しゅうれんこうか)は髪の毛を引き締めるので『取れたら終わり』という事がなくずっと扱いやすい状態が続くのです。
しかしこの引き締める能力、髪が痛んでいれば痛んでいるほど最初はキシみとして現れます、これを【ヘナショック】と呼びます。
「せっかくトリートメントとしての効果を期待してやったのにギシギシになってしまった」
と言って辞めてしまう人が多いですがこれは好転反応なのでぜひ諦めずに続けて欲しいですし、どうしてもヘナショックがストレスになるならば従来のトリートメントと併用する方法も全然アリです。
参考記事:ヘナでトリートメントをお勧めする3つの理由と《無色のヘナ》について。
ヘアカラーとして”ヘナ”を使うメリット・デメリット
まず最初にお伝えしておくと、ヘナの毛染めとしての能力は底辺レベルです。
ただ全くノーダメージ、むしろ染めるたび髪の毛が綺麗になっていくという毛染めは他にはありません。
なのでまずはデメリットや結果(染まり具合)をお伝えしたうえで、現代版のヘナのデザイン的な染めた方をご提案したいと思います。
【色の種類】
ヘナ染めで使用するのは、ヘナ以外にも”インディゴ”という植物も使ったりもします。
ヘナはオレンジ、インディゴはブルーの色素を持っているのでそれらで染めていきます。
「えっそれだけ?」
と思うかもしれませんがその二色と混ぜる事によってできる茶色(ブラウン)の三色のみです。
【明るくできない】
これまでのヘアカラーとの決定的な違いは脱色ができないことです。
脱色ができないと明るくできません。
なので黒髪に塗ってもあまり変化は出ないのです。
どうゆう事か説明しますので下の写真をご覧ください。
これは全体にヘナとインディゴをmixしたブラウンを塗ったパターンです。
色は殆ど変わっていませんね。
次はこちら
この2枚の写真はヘナのみで全体に塗りました。
ヘナはオレンジなので黒髪に着くことで《若干明るくなった風》に見えます。
光などに当たるともっと良く分かりますが、基本的には人になかなか気づかれないレベルだと思って下さい。
インディゴ(青)を使用した場合は殆ど地毛の色に変化はありません。
黒い画用紙に青色を塗っても黒のままですよね?
このように脱色できないという事が、若い人にとってはデメリットになってしまうかもしれませんが次の項目ではそんな人にデザインカラーと併用したヘナのやり方をご紹介します。
痛みを最小減に抑えながらヘナでデザインする方法
ここからはヘアカラーとヘナを併用して行うデザインのご紹介をします。
基本的に〈ブリーチ、ライトナー〉といって、色を抜くだけのカラー剤で先にデザインを部分的に入れてからヘナのみを塗っています。
ジアミンアレルギーの人でも施術可能ですし、部分的に脱色するので全体をヘアカラーするより圧倒的に痛みが少ないのが特徴です。
パターン①before《ショートヘアにハイライトをします》
パターン②before《ミディアムウルフにインナーカラーをします》
ここからショートの方にはライトナー(普通のカラー剤の仲間で色を抜くだけの薬)でハイライトを、ミディアムの方にはブリーチ剤でインナーカラーを入れていきます。
抜けるとこんな感じ▼
※同じ時間だけ放置しましたがもちろんブリーチの方がよく抜けます。
そしてヘナ(オレンジ)を全体に塗っていきます。
デザインしてからヘナ染めした仕上がり
それでは仕上がりを見ていきましょう。
パターン①ショートヘアーに《ハイライト➡ヘナON》
そこまで明るく脱色していないので柔らかいオレンジブラウンが出ました。
全体に細く入れれば明るくみせる事も可能なデザインです。
この方法は若い人に限らず幅広い年齢層の方でもチャレンジしやすいです。
続いては、パターン②ミディアムウルフに《インナーカラー➡ヘナON》
写真では黄色味が若干強いですが実際はもう少し《オレンジ感》出てます。
ちらりと見えるインナーカラーがおしゃれ。
並べるとわかりやすいですね。
基本的に染める前の色の状態によってヘナの発色の仕方も変わってきます。
またインディゴを使うと色味の幅もグッと広がりますし、回数を重ねればもっと濃く鮮やかに発色していきますよ。
新しい価値観
多くの人が体や環境の事を考えて使う物を選ぶ生活に変化していっている現在において、ヘナにもまた大きな注目が集まってきているのを美容師として肌で感じています。
その流れは《美容・オシャレ》においても同じで、いかに【ヘルシーに美しくなるか】はこれからの新しい価値観だと思います。
しっかり鮮やかに染まる美しさもあれば、素材を最大限に生かした美しさや、なるべく環境を汚さないという美しさ。
全て目指す所は同じでどの方法、スタンスを選ぶかだけです。
まとめ
いかがだったでしょうか?
ヘナは白髪染めだけではなくトリートメントとしても使えるし、デザインを加える事によってその幅は大きく広がります。
『人生を通してより長く綺麗な髪の状態で居続ける為』に、若いうちからヘナを使うという選択は大いに有りです。
僕自身、周りの人と同じにする必要なんて無いと思っている人間なので、自分が良いと思ったものしか手に取りません。
もし迷っているならぜひチャレンジしてみて下さいね。
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