《ヘナとカラーリング染まり方の違い》を検証してみたら実は…
どうもこんにちは。
吹田市千里山で『天然ヘナ染めが得意な美容室マイフ』をやっています小牧健太です。
今日は
“ヘナ”と従来の”カラーリング”の〈染まり方の違い〉を比較検証していきます。
とゆうのも、ヘナ染めに挑戦したいと考えている人は既にヘアカラーをされている場合が殆どです。
その場合の一番の心配は【ちゃんと染まるのか?】といった点ではないでしょうか?
この”ちゃんと”とは、【カラーリングの様に】という意味が含まれていると僕は感じています。
確かに健康的に白髪染めをしたいとヘナにチャレンジしても、ちゃんと染まらないのなら続けれないのが現実。
なのでぜひご自身でも本記事を参考に、比較検討して頂けたらと思います。
またネット上には、「ヘナは染まらない」、「ヘナで真っ黒になった」など色んな誤情報がありますのでその辺も併せて解説していきますね。
ヘアカラー(白髪染め)の最もよく使われる色って知ってますか?
まずはじめに、いつもカラーリングをされている方はご自身の髪色が【何色の何番のカラー】なのかご存知ですか?
殆どの方がわからないと思いますが、一般的に白髪染めでヘアカラーを使う場合に多用されているのが、『7レベルのブラウン』と言われています。
例えばこちらのお客様もそうです、
分かりやすく言うと「ちょっと暗めの茶色」。
黒くなく、ある程度の明るさで白髪がしっかり染まる色です。
なので今回は、この7レベルのブラウンを基準に検証をしていきます。
ヘナの色の種類は3種類しかない
次にヘナ染めで出来る色は3種類しかないのはご存知でしょうか?
- オレンジ色(ヘナ)
- 青色(インディゴ)
- ブラウン色(ヘナ:インディゴのミックス)
今回はブラウンにしたいので【ミックス】を使っていきます。
因みに”ヘナのみ”(オレンジ)で染めた場合はこんな感じになります。
これはこれで綺麗なのですがオレンジブラウンといった印象で今回の求める色味とは違います。
しかし髪質改善目的で、早く艶々サラサラにしたいならこの【ヘナだけ】が最も効果は早いです。
参考記事:《ヘナは何回すれば効果がでる?》
またインディゴだけで染める事は普段から殆どありません、というのも色味が青である点とトリートメント力がヘナより少々劣るので主にヘナ染めを補う感じで使用します。
因みに今回使用するミックスとは、ヘナ:インディゴを2:3でブレンドしたハーバルブラウンという色味です。
他にも1:4で混ぜたり、10%だけインディゴを加えたりと自由に変える事は可能ですが、最もよく使う割合のものがこのハーバルブラウンです。
検証スタート
まず用意したのは白髪率50%の毛束。
一方には《7レベルブラウンのカラー剤》を、もう一方には《ヘナとインディゴをミックスしたブラウン》を塗布します。
※ついでに〈ヘナのみ〉も塗ってますが今回の検証には関係ございません。
放置時間はカラー剤20分、ハーバルブラウン(ミックス)は50分それぞれ置いてから流しました。
仕上がりがこちら
一見そこまで大差はないですよね。
アップにするとカラーリングの方は全部が同じ色に染まっているのに対して、ヘナ染めは白髪にのみ着色する性質なので毛束内に黒と茶色が二色混在している状態です。
光にあててみると、
外の光に強く当たると色の透け方に違いが出ていますね。
カラー剤の方はいわゆる普通の茶色、ヘナの方は緑がかったオリーブっぽい正に《植物の色》という仕上がりになっています。
しかしこれは昼間に外にいた場合と似た状況なので、普通に室内の日常生活であれば最初の写真の見え方の方が近いと考えてもらって大丈夫です。
ヘナの色は完全発色まで丸2日かかる
ヘナ染め(※特にインディゴを混ぜている場合)は完全に色が染まりきるまでに約2日かかります。
なので2日後の色の違いも検証してみました。
それがこちらです。
2日かけて緑→オリーブブラウン→ブラウンといった具合に変化してより馴染んでいきます。
染めたてとの比較をしてみましょう。
初日よりも茶色っぽさが強くなりカラー剤の色に近づきましたね。
この結果を見てもらうとわかるように、実は結構ヘナでも染まるんです。
正直な話、実際に施術するとまた違います
ここまで毛束を使っての実験検証を見てもらいましたが、実際のヘナ施術において絶対にこれと同じようになるとは言い切れません。(カラー剤なら全く同じになります)
何故ならヘナは人によって色の出かたも違いますし、毎回同じ仕上がりになるとは限らないのが特徴でもあるからです。
ですが見方を変えるとそれが”天然の物である証”というわけです。
ここで当店でヘナのブラウンを施術させてもらっているお客様をご紹介します、皆さん同じ2:3比率の【ハーバルブラウン】で毎回毛先まで染めています。
どうですか?
それぞれ微妙に違いますよね?
これがカラー剤の7レベルブラウンで染めていたとしたら、全て同じになっています。
ヘナは染まらない?黒くなる?
「ヘナって全然染まらないんでしょ?」
ヘナについて相談を受ける時、このような質問をよくされます。
染まるか染まらないかで言えば「実は十分染まります」
ですが本記事で紹介したように、従来のカラーリングとはちょっと違う染まり方なだけです。
同じ様に考えていては何回やっても満足いく結果は得られないでしょう。
これを読んでいる人の中にも、ちゃんとヘナは染まっているのにカラー剤の染まり方をイメージし過ぎている人もいるかもしれませんね。
「ヘナは真っ黒になる」
これに関して結論から言うと「あり得ません」一回で真っ黒になるヘナは化学薬品の混ざったケミカルヘナです。
また今回のようにインディゴを混ぜたブラウンを染め続けるとある程度暗い印象になってはいきますが真っ黒には絶対なりません。
インディゴだけでかなり早いペースで繰り返せば”黒っぽい感じ”には出来ますが、当店でそれをされているお客様は居ないです。
こちらの記事で実験しています→『ヘナでブラック(黒色)に染めれるのか?美容師が《検証・解説》』
まとめ
いかがでしたか?
【実はヘナでも結構しっかり染める事はできるのですが、ヘアカラーの様にはいかない】という事を理解していただけたなら嬉しいです。
どうしてもこれまで長く続けてきたものから直ぐに変えるのは正直ハードルが高いと思います。
当店でもヘナをしたいとご来店頂いても結局しないケースも勿論ありますし”カウンセリングは無料”なので大歓迎です。
ですがあなたが今抱える悩みがこの先ヘアカラーで解消できるかどうかをよく考え、その上で最後はご自身でジャッジしてみて下さい。
もしそれでヘナ染めをやってみたいとなれば、ぜひ協力させて下さい。
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