ヘナでブラック(黒色)に染めれるのか?美容師が《検証・解説》

どうもこんにちは。

吹田市千里山で『天然ヘナ染めが得意な美容室マイフ』をやっています小牧健太です。

 

今日はヘナでブラック(黒色)に染める事ができるのかどうか実験・解説していきます。

 

質問している主婦
ヘナって地毛みたいに黒色に染めれるの?

こちら大変よく聞かれる質問です。

マイフ 小牧 千里山

天然のヘナで黒に染める事はできません!

 

白髪染め目的でヘナ染めをされる場合、白髪を目立たせないようにまっ黒にしたいという方も沢山いらっしゃると思います。

しかし天然ヘナでまっ黒にする事は不可能で、黒っぽいぐらいまでなら可能です。

更にはヘナではなくインディゴという植物が必要になりますし、手間もかかってきます。

ヘナでブラックにしたいと考えている人は是非この記事を最後まで読んでみてくださいね。

 

黒にしたいならインディゴという植物が必須

ヘナ染めと一括りにされていますがその中でも染め方には大きく3つあるのをご存じでしょうか?

 

  • ヘナのみでの施術
  • ヘナとインディゴのミックスでの施術
  • インディゴのみでの施術

 

これら全てをまとめて、【ヘナ染め・ヘナ施術・ヘナカラー】など呼ばれています。

この中のインディゴという植物を使わないと黒っぽくする事はできません。

理由は簡単で、ヘナはオレンジ色の色素なのでどれだけ色を重ねても黒っぽくする事はできず、逆にインディゴのもつ青色は重ねていけばいくほど黒っぽく暗い感じになっていくからです。

なので黒色を目指すならば必ずインディゴは必須です。

使うものはヘナとインディゴがミックスされたブラウンか、インディゴのみになります。

インディゴ ハーブ 千里山

ブラウン(ハーバルブラウン)がおすすめ

では黒っぽくする為にインディゴが必要だと解ったところで調べてみると、〈インディゴだけで施術しているケースは少ない〉事が解ります。

当店でもヘナとインディゴをミックスした白髪染めはよく行っていますが、インディゴのみでの施術は基本的に行っていません。

理由としてはインディゴよりもヘナの方がコーティングや髪の毛を柔らかくする力が高いからです。

よくヘナ施術に切り替えたり初めて挑戦した場合にヘナショックというきしむような感覚に見舞われやすいのですが、【ヘナのみで施術】した場合と【インディゴのみで施術】した場合を比較するとヘナのみの方がそれが穏やかな体感です。

なので初めはヘナとインディゴを混ぜたブラウンで施術する事をおススメします。

髪の毛や肌が慣れてきてからであればインディゴのみで染めてみるのもいいと思いますよ。(かなり塗りにくいですが…)

ヘナとインディゴのミックスで白髪染めをした施術記事

ヘナとインディゴ

1度でしっかり黒になるヘナはケミカルヘナ

ヘナで黒色にしたくて検索すると色んな商品が出てきますが、中には「ヘナブラック~1回でしっかり染まる~」なんて謳い文句の商品をよく見かけます。

しかし天然100%のヘナやインディゴであれば、1度でしっかり染めあげる事は不可能なのでもし本当にできるとしたらなにかしらの化学染料などが含まれたケミカルヘナの可能性が高いでしょう。

決してケミカルヘナを否定するわけではありませんが、ヘナ染めに挑戦しようと考え出したキッカケや理由をもう一度振りかえってみてください。

おそらく【髪やお肌に良い物、健康の為に】といった理由ではないでしょうか?

シャンプーでさえその過剰すぎる洗浄力が問題視されている中で、化学染料を含んだヘナの必要性が僕には見いだせないです。

それでもヘナで黒にしたい人へ

なるべく早く黒にしたい、それもケミカルヘナでは無くオーガニックなもので、という方もいるでしょうから今回“極端な方法”で検証してみました。

それは{インディゴのみで時間を空けずに3回染め}てみてどこまで黒っぽくなるかです。

※この染め方は営業中にはあまり行う事がない為、毛束での検証になりますので実際に人の頭で行った場合に誤差がでることはご了承下さい。

 

用意したのは白髪率40%の毛束。

白髪率40%の毛束

インディゴのみをお湯で溶いたものを塗布して45分放置、インディゴは特に乾燥しやすいので塗布後はラップしてタオルしてしっかり乾燥から守りながら行いました。

インディゴ染め 髪の毛

これを3回繰り返しましたのでその様子を見ていきましょう。

最短で黒っぽくしてみる実験

1回目

インディゴ染め 一回目

一見結構黒っぽくなっていますが、よく見るとまだまだ黒には程遠いですね。

ヘナ同様インディゴも自然の植物の色素なので重ねて染めていくことで効果が現れてきますよ。

インディゴのみで白髪染め

因みにアップにするとこんな感じ。

白髪もまだよく分かりますし、インディゴも緑っぽさが強い印象をうけます。

外の光に照らされると薄くしか染まってないのがよく分かりました。

2回目

ヘナインディゴ

インディゴだけで続けて2回染めると結構暗い感じになりましたね。

光をあてたり近くでよく見ると、まだ白髪がうっすら認識できて緑感も少しあります。

インディゴで白髪染め マイフ

一応今回の趣旨は『黒っぽくなるまで染めてみる』なのでもう一回染めますが、個人的にはこのくらいが色合いが自然で好きです。

ただもし、

「このくらいで十分だ」

 

と思ってもこれで終わりではなく、定期的に染め続け維持する必要はありますよ。

3回目

インディゴで白髪染め 千里山 美容室

かなり黒っぽくなりましたね。

これまでは緑感がありましたが回数を重ねる事により“インディゴのもつ青色”がハッキリしてきて黒く見えやすくなってきました。

インディゴで白髪染め マイフ

光に透かすと青黒いといった染め上がりです。

 

検証結果と課題点

【結果】ヘナ染めで黒っぽいくらいまで最も早く染める為には、〈インディゴだけで間を空けずに3回染める〉と黒っぽくできる。

【課題】インディゴだけはかなり塗りにくく、時間がかかる。(一回染めるのに1時間は要る)

インディゴ ボソボソ 塗りにくい

※インディゴはこのようにボソボソしやすい。

まとめ

さて今回はかなり極端な染め方を行いましたがいかがだったでしょうか?

まとめると、

  • ヘナカラーで黒っぽくするには、《インディゴ》を使って早い頻度で染めるとできる。
  • また1度で黒になるヘナはケミカルヘナの可能性大なので注意が必要。

インディゴという植物のもつ青色が意外と濃いのがよくわかりましたね。

正直この植物の扱い方は非常に難しいのでセルフで使うなら顔周りや目につく箇所だけにしておく方がいいでしょう。

僕個人的には髪質の向上する様子をもっと分かりやすく体感してもらう為にも、ヘナだけやミックスして施術する染め方をおすすめします。

少々時間はかかりますが早めの頻度(2週間に一回とか)で染めていれば《ブラウン》でもかなり暗くする事もできますよ。

 

それでは素敵なヘナライフを。

 

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