【失敗したくない人必見!】初めてのヘナ染め《色の選び方》を徹底解説
どうもこんにちは。
吹田市千里山で『天然ヘナ染めが得意な美容室マイフ』をやっています小牧健太です。
今日は、
これから【初めてヘナ染めをする人の色選び】を、実際に当店で行っているカウンセリングの流れと同じようにわかりやすく解説していきます。
「ヘナ染めの色の選び方がわからない」という方は是非この記事を最後まで読んでみて下さい。
これまでの毛染めは忘れて下さい
まず大前提として、これまでに“ヘアカラー”や“ヘアマニキュア”などで毛染めをされていた人は一旦全て忘れて下さい。
とゆうのもヘナ染めではそれら化学染毛剤の様には染める事ができないからです。
以下がヘナ施術における注意点です。
知っておきたい事
- 明るくできません
- 色味は限られます
- 時間がかかります
- 一度で完璧な仕上がりにはなりません
- 初めは髪の毛がギシギシする場合がある(ヘナショック)
制限は多いですが、それを補うだけの効果がヘナにはあります。
ヘナの効果・効能
- 染める度に毛が艶々になっていきます
- 染める度に髪にハリコシが出てボリュームアップ効果があります
- 髪の癖が少し落ち着きまとまりやすくなります
- 薬品による痒み・痛み・かぶれが起こりません
- 施術中リラックス効果で至福のひとときです
上記のように、メリットデメリット両方あります。
従来のヘアカラーなどと同じ様に染めれると思っているといつまで経っても満足はできませんので別モノと考え、メリットを堪能する気持ちで臨みましょう。
ヘナ染めで出来る色は3つだけです
色選びの前にお伝えしないといけないのが、ヘナ染めで出来る色はかなり限られいます。
- ヘナの【オレンジ】
- インディゴの【青】
- ヘナとインディゴを混ぜた【ブラウン】
基本的にこの三色だけです。
たまに「ヘナで黒に染めれますか?」と質問を頂く事がありますがそれはできません。※参考記事:ヘナでブラック(黒色)に染めれるのか?美容師が《検証・解説》
ブラウン(茶色)は多少でしたらブレンドする比率を変えて、〈濃いめ・薄め〉など調節は可能ですが気持ち程度。
選択肢が少ないと感じるかもしれませんが、それが天然の植物色素を使った施術の証であり、逆に多彩なものは化学薬品の力なのでその分危険性も高いです。
因みに色持ちやトリーメント効果など総合的にみて一番良いのはやはりヘナのみ(オレンジ)で染めるやり方ですね。
オレンジってどんな感じになるの
そんな方が殆どだと思いますので、ヘナのみ(オレンジ)が実際どの様に染まるのかいくつかご紹介しますね。
こちらの方も《初めてのヘナ》でオレンジのみで染めました。
白髪にオレンジブラウンが着色していますね、全体的にもほんのり明るくなったような印象です。
更に回数を重ねていくと、
先程と同じ方ですが結構明るい印象になりました。
三回程度でも細毛の方ですと結構明るい感じになりやすいです。
しかしあくまで【脱色】ではなく【着色】なので毛髪を一切傷つけてはいません。
白髪が全体的にパラパラと分散していると上の写真の方の様に染まるのですが、白髪が集中しているともう少しオレンジの鮮やかさが増して見えます。
例えばこちら、
《顔周りの白髪が集中している箇所》は色味が強く出ていますよね。
また表面の見える所に白髪が多いとこの様に染まります。
逆に白髪の量が少ないと髪の色的には殆ど変わりません。
こちらの方は白髪は殆ど無いですが髪の艶やボリュームアップなどの【髪質改善目的】でヘナのみを施術されています。
要は、白髪の量が多い人ほどオレンジ感は強く出るという事です。
ただこれらの写真は全て”染めたての仕上がり”、一番鮮やかに色が出ている状態なので2,3日するともう少し落ち着いてオレンジブラウンの様になっていきます。
あとは、毎回ヘナのみで施術しているとドンドン赤味が強くなっていきますので、気になるようであれば毛先はアワル(色の無いヘナと言われている植物)を塗って、新しく生えてきている根元はいつも通りヘナ(オレンジ)を塗るなどの塗分け方法もありますし、少しだけインディゴを混ぜたりして赤味を中和したりもします。
参考記事:ヘナ施術解説〈パサつき、ペタンコ、白髪〉まとめて解消していきます
混ぜた場合(ブラウン)はどうなるか
「ヘナのみが一番髪に良いのはわかるけどやはりオレンジが苦手…」
「白髪が多いから色が目立ちそう…」
という方はヘナとインディゴを混ぜたブラウンで染める方法になってきます。
因みにインディゴだけで染める事もできますが、操作性や効果などを考慮して当店では基本的に提案はしていません。
さてそのブラウンですが、最も定番となるのがヘナ:インディゴを2対3の割合で混ぜるパターン。
白髪の染まり具合とトリートメント効果のバランスが一番良いので、ブラウンで染める場合はまずはこの比率から始めてみる事をお勧めします。
回数を重ねていき、もっと濃く、もっと暗くと思うようであれば1:4や1:5と割合を変えていくのもいいでしょう。
そしてヘナとインディゴを混ぜた場合の染め上がり時は、【緑っぽく】なります。
(えっブラウンじゃないの?)
と思うかもしれませんが白髪の集中している箇所ほどより緑っぽくなります。
これはインディゴの青の色素と、ヘナの色、白髪に含まれる黄色が混ざる事によっておきる効果です。
しかし二日程かけてブラウンへと変化していきますのでご安心下さい。
では実際にヘナ:インディゴ2:3で染めた場合どのようになるのかご紹介します。
『根元の白髪が目立ってきている部分が緑っぽく染まっている』のがわかりますか?
この様に白髪の部分には緑色に染まります。
遠目で見ると案外、緑って気にならないですよ。
他にも施術例をご紹介します。
こちらの方は【殆ど白髪】ですが、定期的にヘナ:インディゴ2:3で染めています。
やはり根元の白髪が生えてきている部分は緑になっているのが見てわかると思います。
全体を見ると、
このような感じで、小まめに染めれていればヘナ染めでもここまで濃く染め上げる事も可能です。
こちらのお客様で3週間~1か月に一度のペースです。
また逆に『なるべく暗くしたくない』という人は、しっかり染めたい根元にブラウンを、明るさを保ちたい毛先にはヘナのオレンジを塗るという方法もございます。
それがこちらです。
根元は緑ですが、毛先はオレンジなのでしっかり染めながらも暗くはなっていないですね。
染め上がりこそ色の差はわかりますが数日経てば馴染んで分からなくなりますよ。
その際に暗くなり過ぎるのも嫌だという場合は《塗り分け方法》があります、ただし最初は色素が定着してないので塗り分けせずしっかりと全体にブラウンを染める事をおすすめします。
オレンジ→ブラウン→ブラウンがおすすめ
ヘナ染めに初めて挑戦する時は、短期で複数回染めないとその効果がわかりません。
当店でも《ヘナデビューコース》というメニューを用意して、一か月内に三回来てもらうようにお願いしています。
その際に一番のおすすめとしては三回ともヘナのみ(オレンジ)で染めるパターンですが、現実問題白髪の量が多かったりするとそれは厳しいです。
なのでそんな方には以下のプランがおすすめです。
1回目、ヘナのみ(オレンジ)
↓
2回目、ブラウン
↓
3回目、ブラウン
経験上このパターンが一番【短期間で白髪を染めつつ髪質の向上も出来る】と感じています。
もし最初のオレンジの期間が気になるなら早めに2回目の施術をしたり工夫してもらえるといいかと思います。
まとめ
いががでしたか?
ヘナがどのように染まるのか、またインディゴを入れるとどうなるのかが解って頂けましたでしょうか?
もしそれでも「決めきれない」「わからない」場合は実際にご来店頂ければ、それぞれの悩みや白髪量などを加味した上で最善の方法で施術させて頂きますよ。
ただあくまでヘナ施術は植物の天然色素を使った毛染めなので完璧を求め過ぎない事が【成功の秘訣】です。
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